今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

病院の診察

 

さて行こうとして、ここでまた、はたと気がつきます。


車椅子を借りに行ってる間、母はどうしたらいいんだ…?
私がまるで能天気だったおかげで、まったく状況が把握できていなかったです。

 

あれこれ、後手後手でどうにも下手な対応でした。
もっと考えて動かなければなりませんでした。
母には車で待っていてもらい、いそいで取りにいきました。

 

お年寄りというのは赤ちゃんと同じです。
本当だったらいけないのでしょうけどこのままではにっちもさっちも行きません。
車で降りられないので、家で待っていてもらうわけにもいきません。

 

 

 

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以前から車椅子を購入すべきかどうか、すごく考えていたのですけど、車椅子生活の人の苦労というのが少しわかりました。

 

本来ならもっと前から具体的に調べて考えておくべきことだったのです。

 

車に待っていてもらって、鍵をかけて病院に急ぎます。

 

あとでオムレットくんに
「もっと近くの見えにくいところだけど、駐車場あるでしょ!」
と言われたのですが、街中のせまい駐車場なんて私はとても苦手です。
そして、結果的にはそっちに停めなくてよかったことになりました。

 

病院では、受付もすませます。
車椅子を持って車の方に急ぎました。

 

空っぽの車椅子を押して道路を歩いている私をみんな不思議そうに見ていました。

 

母は実におとなしく車で待っていてくれました。

 

片足がまだきちんと踏ん張れるので、車椅子に乗ってもらうのはなんとかできました。

 

そこから車椅子を押して病院に向かいました。

 

ここのところずっととても寒かったのですが、この時、急に太陽が差してきました。
なんだか車椅子を押して歩くにはとてもおさんぽ日和になりました。

 

もし、母がもう少し症状が進んでしまったら。
車であちこちに行ったり、うちに来てもらったりすることが出来なくなったら。
もしかしたら、このようにお散歩をすることはまだできるかもしれないという風に漠然と想像していました。

 

それはこういうものであるのかもしれないと思いました。

 

車椅子を押しながら、母となんとなんとなくおしゃべりをして歩いたこの5分間程度がなかなか楽しく、ちょっと機嫌良く病院に着きました。

 

整形外科に行ったことのある人なら分かってもらえると思いますが、関節の弱ってきたおじいちゃんおばあちゃんでいっぱいです。

 

ここは部活などのスポーツ系のトラブルで悩む若者も来るので、常に繁盛しています。
あらかじめ受付をしていたおかげで、割とすんなり入ることができました。

 

まずはレントゲンです。
レントゲンを撮るのと同時に先生がやって来て診察してくれました。
このフットワークの軽さがいいところです。

 

受付の時に、既往症のところにがんのことを書かねばなりませんでした。
なので、そのあと診察室には私だけ呼ばれました。
先生に、あれこれ聞かれながらこれまでのことをこれまでの経緯を順序立ててお話しします。

 

先生に話したおかげで、自分もあれこれぐるぐるしていた頭の中をまとめられました。

 

一週間前に、熱が出た。
同時期に、トイレで転んだようである。
そのことを誰も見ていない。
かかりつけ医さんから骨折の可能性があるので病院に行った方がいいとのことで、施設から電話がかかった。

 

「施設の方は病院には連れてってくれないんだね」
「はいそうです。いつも家族に連絡が来ます」
「そして転んだところは誰も見ていない」
「はいそうです」

 

レントゲンからは、多分骨折していると思われるけれど、やはりCTを撮ってみなければはっきりとはわからないとのことでした。
わからないということだから、やっぱりそれほど大事ではないのかな…?と思います。

 

「大きな病院の方に紹介してあげよう、紹介状書いて上げる」

 

ああ~。やっぱりか。
やはり、あのケンカした病院の整形外科にお世話になるのか。

 

だがしかし。ということは、また予約を取って通院する時におばあちゃんに会えるな!という風に考えました。

 

しかしこの考えは間違っていました。

 

 

 

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車椅子を借りる

 

出かけるときに、車で迎えに行ったのですが、(あとで考えると能天気でした)、ラジオがかかっていました。

 

「神奈川の保健所は、コロナの濃厚接触者への連絡をもう行わないことになりました…」

 

ええええ~。
保健所に連絡をしたばかりでしたから、このニュースはびっくりです。

 

濃厚接触者と思われる人に、自分で連絡をしてくれということのようです。
もう保健所もいっぱいいっぱいで、もう無理という状態なんだろうなあ。

 

 

 

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濃厚接触者の定義が随分甘いのも負担を減らすため、そして今度はもう、管理も出来ないのでさらに負担を減らす。

 

本当に大丈夫なのかなどという言葉はもう超えてしまったほどの状態なんだと思います。

 

保健所との押し問答はロッカーで話をしていたので、ちょうどその場にいたかたが耳をすましていました。

 

そして、
「本当にたらいまわしなんですね」
としみじみ言っていました。

 

「流行りはじめた頃は、対策をしていれば、かからない!大丈夫!て思ってましたけど、今となってはもう無理なのかなあって」
「無症状でPCR検査で陽性ってかた、たくさんいるみたいですもんね」
「そうなんです。結局かかっちゃって終わるんだろうな~って、そんな気持ちになってます」
という会話を交わしました。

 

おばあちゃん、この状態で病院に行って、どこで誰にすれ違うかわからないだろうな。

 

家でわたしはマスクした状態で、母がクロワッサンとコーヒー食べてるぐらいなら、何てことありません。
病院の方がよほどリスクがありそうです。

 

またムラムラ、腹を立てながらも迎えに行くと、車椅子で母がやってきました。
私を見て、とれも嬉しそうな顔をします。

 

「少しだったら歩けそうですか?」
と聞くと、
「いやぁ、無理そうです」
とのこと…。

 

母が痛がっているのは、太ももでした。
思ったよりも悪そうです。車に乗るのがつらそうです。

 

なんとな瞬間的に悟りましたが、これは本当に骨折していそうです。

 

じゃあなんで一週間もー!!
と思わないこともないですが、ここは我慢で、母に車に乗ってもらいました。
痛いは痛いようですが、無事な足で踏ん張ることはできます。

 

前日に電話して通院することを伝えていた病院は私の家から近いのですが駐車場がありません。
うちからは5分の距離なのですが、その5分を歩くことはできなさそうです。

 

しまった、やはり大きな病院に行くべきだったか。
それとも、駐車場のある別の整形外科に初診で行くか…今から?
電話もしちゃってるのに?

 

母は車に乗り込む時に痛そうにしかめっ面をした他は、いつも会ってるのとあまり変わりはありませんでした。

 

私に会えて嬉しそうな顔をしているのが私も嬉しいです。
「やっぱり会えないというのは嫌だよ」
と本人に言いました。

 

すると母は元気よく
「私は平気。大丈夫大丈夫」

 

昔から句、こういう強がりを言う人だったなと思いました。

 

このようにスタートは割といい感じで始まったのですが、その後にやっぱり困りました。
駐車場がないので歩いて行かなければなりません。

 

母に歩けるかどうか聞いてみると顔をしかめてやっぱり無理と言います。
実際に車のドアを開いて試していましたが厳しそうです。

 

というわけで、行こうとしていた整形外科に連絡しました。
車椅子が借りられるかどうかを聞いてみます。
こころよくOKしてもらえたので、借りに行くことにしました。

 

 

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おばあちゃん転倒

 

さて、母は発熱をしたとのことですが、そのあと施設からはなしのつぶてです。
まっっったく、何の連絡もありません。

 

私も、ゴリ押しをして、せめて電話を頻繁にしてもいいですかっ!などと言ってましたけど、熱が出ているなら、そこに電話をかけて無理に出せ出せぇ!と言うのもどうなのか…。

 

それで、少し待っていました。

 

しかし、時間はどんどん過ぎていきます。
あっと言う間に、一週間ぐらいたってしまいました。

 

しかし、これだけでは終わりませんでした…。

 

 

 

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電話があり、施設の方は、また、奥歯にものがはさまったような言い方をしています。

 

「あのう、転倒した時に、骨折されてたんじゃないかと思うのですが…」
「!!」

 

あの、
「転んだようだけど誰も見ていないのでわからない」
「赤くなってはいる」
というあれか。

 

「でも、もう一週間も前ですよね?」
ちょっと、きつい声が出てしまいました。
骨折しているかもしれない状態で一週間もほっておいたということ?

 

かかりつけ医さんがご家族が望むなら~のあと、もしした方がいいならしますという風に伝えたことも、忘れたような、なかったような感じです。

 

もし、私が望んで検査を受けて、万が一コロナだった場合にはどうなるんだろう?
というのは、あれから一番考えていました。

 

施設は全員、濃厚接触者の検査をすることになるのだろうか。
私も、家族もみんな…?

 

お友達は、保健所の車が来て、「KEEP」の黄色いテープがベタベタ張られちゃって大変だったみたいよと言ってました。
うちが「KEEP」のテープが貼られてたくさんの人が踏み込んで、シュッシュッと何かのスプレーをそこらじゅうにしている姿が頭をよぎりました。

 

しかしそもそも、かかりつけ医さんがPCR検査できるお医者を紹介すべきだったのではないか!
(私は、望むならというのは望みますと一応伝えてはいました)

 

それで、挙句の果てにそっちはなかったことのように
「骨折してるかも」
とは一体、なにごとでしょうか。

 

あれだけ押し問答をして、
「絶対に会わせられませんー!!責任が取れませんー!」
という感じだったのに、見ていない間に転倒すれば結局
「ご家族が病院に連れて行ってください」
なのか…。

 

それにしても、転倒しすぎです。

 

母はちょろちょろとよく動くので転倒はいかにもあると思うのですが、見ていなさすぎです。

 

おむつに便も出している状態でわからずにトイレに入ってそのままになるなんて、施設にとっても相当にリスクでしょうに、何度、転倒して骨折して見ていませんを繰り返すつもりなんだろうか。

 

やはり、本部にクレーム案件…!?
もう一度、クレーム入れるべき?

 

ムラムラ、モヤオヤ、おさまりがつきません。

 

しかし、しかしです。
はからずも、やっぱり、結局、母には会えるわけです。
結果論ではありますが。

 

そして、「まずは病院に電話して聞いてみて折り返してください」とのことなので、わかりましたと言って電話を切りました。

 

電話して聞いてみるも何も、整形外科ではレントゲン取らなければわからないに決まってます。
何を言ってるのだろうかと思いながらも、一週間もほっておくような状態なので、それほどたいしたことはないのだろうか…とも思います。

 

病院といっても、例の大きな病院の整形外科とはけんかしているので、ちょっと行きにくいです。
それに、また相当に待たされることでしょう。

 

一度母を見てもらった、うちの近くの整形外科さんを受診してみよう。
そこなら話は早いです。

 

電話して聞いてみると、どうぞいらしてくださいとのことだったので、連れていきますと施設に折り返し連絡しました。

 

職場に連絡して、翌日にお休みを取って、母にも会えることになって、私はこの時点では若干、うきうきしていました。

 

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久しぶりのけいちゃんおじちゃん

 

やっぱり忙しいので、あれこれすることは沢山あるのですけど、母のこと鬱々としていると…。
けいちゃんおじちゃんから電話がありました!

 

お正月の挨拶も忙しさにかまけてしていなかったのです。

 

あと、おじちゃんに電話すると、母の余命が…などということを話さなければならないのがいやだったということもあります。

 

そうなると、あの人にもこの人にもと親戚じゅうに説明することになり、何度も何度も「がんです」なんていうのはとても嫌なことでした。

 

まだ立って歩いているのでなおさらです。

 

 

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最初に家の電話が鳴ったとき、ちょうどお風呂に入っていたのと、塾の勧誘電話がすごかったので出てまで取らずにいました。

 

もうほとんどの電話は携帯にかかってくるので、固定電話はむしろあやしいです。

 

次に、買い忘れていたもの(牛乳)を買いにコンビニに走り、帰ってくると、物に出かけて帰って来ると、くるみくんが誰かと電話しています。

 

「ああ、お母さん帰ってきたよ。それじゃ変わるね。ちょっと待ってね」

 

普段無口だし小声のくるみくん、ずいぶんしっかりした大きな太い声を出しています。

 

「おじちゃんだよ」

 

しかし、牛乳はグラタンソースに入れるはずのもので、オムそばちゃんがおなべのそばで待機しています。

 

「かけなおすって言ってー!!」
と言うと、くるみくん
「今ね、ちょっとお母さん手が離せないんだ。またあとでかけるね。うん大丈夫。少し待っててね」

 

ボソボソ話すくるみくんにしては、とてもしっかりした声です。
グラタンソースをお皿の具にまわしかけ、チーズをふって、オーブンへ…。
やっとかけなおすことができました。

 

おじちゃんはとても元気そうでした。
おじちゃん、携帯も買って登録もしたけど、やっぱり固定電話からかけてくるのだな…。(笑)

 

しかし、私どころの話ではなく、おばちゃんとはずうっと会えていないのだそうです。

 

ニュースにもありましたけど、介護施設クラスターを防ぐためとは言え、ここまで面会禁止にするのは人道的にどうなのだろう?

 

しかし、おじちゃんはどうも、コロナ初期のときに面会禁止になって、開放去れて立ち直ることができた私のときの状態と同じようでした。
やっと、介護うつ状態から抜け出して、何とか普通の日常を取り戻すことができた、という感じで生き生きしていました。

 

これは、やはり話さなければならないだろう…。
実は、お母さんは…と話すと、おじちゃん、少しも驚きません。
「そうかそうか」
と言いました。

 

「そりゃあのう、りきちゃん、年やからもう仕方ねえ。会えないのものな、気にすることねえぞ」

 

すごくきっぱりした言い方でした。

 

「気にしたらいかん。お前はお前じゃ。お前の方を大切にせないかん。もうお前が大丈夫じゃなくなったら元も子もねえからの!」

 

おじちゃん今、やっと解放されたんだなあ、としみじみわかるような心のこもった言い方でした。

 

私もそうだった。
何が正しくて何が間違ってるかなんて、言うことはできないんだな。
結局、感情の問題でした。
いま、おだやかだから会いたいと思ってわがまま言ってるだけなのかも。
それはいいとこ取りというものだろうか。

 

だけど、おだやかに過ごせるときがもう残り少ないと思うからこそ、今までほったらかしていただけ、会いたいと思うんだけどな。
しかし、おじちゃんがあまりにもきっぱりと言ったので、少し心が落ち着きました。

 

こんなに感染が広がってしまっては、九州に帰るのもままならないねという話をして、終わりました。

 

電話を切ると、オムそばちゃんが言います。
「お兄ちゃんね、電話でたくさんお話してたよ」
「ええ~、そうなの?」
「お母さんがちょうど買い物に出かけてるから、とか、元気とか、高校生になったとか、めっちゃ話してた」

 

くるみくん、おじちゃんにすごく可愛がられていたのをちゃんと忘れず、こんな所でもしっかり対応できて嬉しいなと思いました。
耳が少し遠くなっているのも忘れずにいて、おばあちゃんやおじちゃんと話すときはちゃんと大きな声を出してくれたんだなあ。

 

今日はちょっとよい日でした。

 

 

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雑談(クラフトボスと時透くんのストラップ)

 

車の中で、オムレットくんがクラフトボスのコーヒーを開けてほしいと言います。
あけようとしてみたのですが、すごく…かたい!

 

あかないからと握りしめていたら、クラフトボスのペットボトルはとてもやわらかいので指のあとがつきます。
それが戻らなくなってしまいました。

 

やっと開けた途端に吹きこぼれます。

  

 

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つぶれたときに、真空になったような感触だったので(どんな?これはそうなりそうだぞと思って用心していたので、何とか大丈夫でした。

 

「あなたが電車のなかでぶちかけたのがよくわかった」

 

オムレットくん、一度電車の中で似たようなことがあって、お隣の人に紅茶をかけてしまったんだそうです。

 

前に立っていた人が荷物を荷だなにおいていたところ、それがオムレットくんの上に落ちてきたんだそうです。
ちょうどそのとき、オムレットくんは座っていて、クラフトボスの紅茶をあけて、飲もうとしていたときだったといいます。

 

ぎゅっとクラフトボスのペットボトルを握ってしまい、ぶしゃっ!と噴水のように吹き上げて、オムレットくんじゃなくて隣の人にぜんぶかかったと言ってました。

 

荷だなの荷物を落とした人が一番平謝りで。オムレットくんと二人でかけてしまった人をふいたそうです。

 

「無糖の紅茶だったから良かった」
とオムレットくんは言ってました。
確かに、このペットボトルはとてもやわらかくてふにゃふにゃです。
なので、あれからクラフトボスには用心しています。

 

***

 

オムレットくんが、一生懸命かぎの話をしているのですがどうにもよく分かりません。

 

・オムそばが鍵を無くしたって言っていて
・12月の中旬に管理室に自転車の鍵の落し物が届いていて
・オムそばちゃんはそれは自分のじゃない違う、失くしたのは随分前だと言っていて

 

よく分かりません。

 

随分前に失くしたものが最近出てきたのかなと思いましたが違う違うといいます。
オムそばちゃんがそれは自分のじゃないという理由も分かりません。
自分から管理室に行って確認するはずがないです。

 

「でもなくしたの、ぼくかもしれない」

 

ますます言ってる意味が分かりません。

 

「でも、オムそばちゃんの鍵は、時透くんのキーホルダーがついてるから特殊だよ」
鬼滅の刃のキャラクターです)
「それに今朝それ見たよ。玄関のカギいれボックスの中に入っていたもの」

 

「その鍵はある。なくなったのはもう一つの鍵なんだよ。でもそれはぼくが使ってたからぼくがなくしたのかもしれない。管理室に届いたのがそれかもしれない」

 

じゃあ、オムそばちゃんがかぎをなくしたんじゃないのでは…?
オムそばちゃんは時透くんのストラップのしか使わないと思います。

 

「どうしよう。でももう自転車屋さんに行ってスペアキーを作って下さいって頼んできちゃった」

 

オムそばちゃんが新しく買った自転車はタイヤの大きさが家にあるどれよりも大きくて、オムレットくんがすごく使いやすいと言ってしきりと乗り回しています。
もちろんオムそばちゃんも乗り回しています。

 

あれ?
その状況では、スペアキーは時透くんのストラップつきのしか使えないのでは?

 

おばあちゃんがうちに来ていて、オムレットくんが追い出されており自転車屋で自転車であっちこっち走り回っていたときの話です。

 

「まさか、あの時透くんのキーホルダーのかぎを使ったの!?」

 

オムそばちゃんが使っている、この鬼滅のキーホルダーというのはじゃらじゃらしていて、時透くんのアクリル板に加えて、ちっちゃな時透くんのぬいぐるみ風のお人形まで付いている、そうとうに派手で目立つものです。
はっきりいって、、大人の男性がつけるとちょっと恥ずかしい代物です

 

「うん使った」
オムレットくん、きっぱりと答えました。
「恥ずかしくない。全然関係ない。だってあの自転車めちゃくちゃ使いやすいんだ」

 

そ、そうなんだ…。

 

ドラクエやりながら、ずっと何時まででも走っていられる」

 

タイヤが大きくなるだけで、そんなにも違うものなのでしょうか。
でも、やっぱり鍵は時透くんのじゃないほうがいいような気がします。

 

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まだコロナ前の原宿にオムそばちゃんと行った時の写真だったと思います。

 

 

 

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牛丼を食べすぎる人たち

 

オムそばちゃんと、牛丼屋に入りました。
といっても、テイクアウトです。

 

子どもたちは、ここで「肉のみ」で買って、あたたかいうちのご飯に乗せて食べるのが大好きです。

 

作れないこともないのですが、やっぱり吉野家の味が美味しいようです。
吉野屋に入ると、いつもは「肉のみで大4など頼んでいるのですが(、今回はファミリーパックを進められました。

 

(どんだけ食べるんだという感じです)

 

 

 

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じゃあそれにしようかと気軽~にお願いしました。

 

来たものを見たとき、オムそばちゃんは、こういう時にとても失恋な子なので
「え?え?ちっさ!すくな!」
と言ってしまいました。
(そういう所がおばあちゃんに似てるんだよ!)

 

またそういうことを!!と厳しく叱りましたが、確かに…。
少ないです。
多分、ファミリーパックなので並4ぐらいの量だったのではないでしょうか。

 

うちが食べ過ぎるのです。

 

「あの~」
と言うと、ワンオペではないけど、ツーオペぐらいでやっているレジのお兄さん、すわ、クレームか!?」という緊張した顔で、戦々恐々としてやってきました。

 

「もう一つ、ファミリーパックもらえませんか?」

 

結局、二つ買って帰りました。
多分、大盛り4つを買うよりはさらに量が多くなってしまったと思います。
(お値段も張ってしまいました)

 

しかし、子どもたちの食べること、食べること!!

 

何しろ多すぎるので、好きなだけ食べていいよということになり、全部の量の3分の2をかっきり食べつくしてしまいました。
本当は大1を足すぐらいで良かったかもしれないと思っていた。
その時は頭がまわってなかったのです。

 

しかしおそろしい食欲です。
おかげで、オムレットくんが帰ってきたときには、ぜんぜん一人分の普通の量になっていて、何ごとも気付かれることなく普通にたべていました。

 

ファミリーパック、多分これは他にも、サラダやお味噌汁だけじゃなく、副菜やお惣菜をもっと作って、おかず程度にしておくべきだったのでしょう。

 

しかし、楽しようとして牛丼を買っているので、とてもとても、そんなことまでする気にはなれないのでした。

 

* * *

 

緊急事態宣言の中ではありますが、学校は普通~に始まっています。

 

くるみくん、今年のお正月はよほど楽しかったらしく、くるみくんが、ばあちゃんちではのんびりできたな~と言います。

 

今回の旅行ではとにかく くるみ君が最高にお行儀がよく 気を使っていて 何かすることはないのかちゃんと目を配っていました。

 

言うこともよく聞いてくれて、何もかも言うことありませんでした。

 

普段はとにかく、義母さんのところに行くと途端にわがままになるのです。
私の言うこともまったくきかなくなり、大変です。

 

行く前に、恒例のお説教をしていました。

 

毎年言ってることだけど、あなたたちは甘えて何もしなくなるからだめ!
おばあちゃんもおじいちゃんももう年なんだから。ちゃんとお手伝いしないと。
あれこれしてって言ったらしないと!

 

オムそばちゃんはやっぱり甘えてしまい、やっぱりぐずっていましたが、くるみくんは完璧でした。
(おべんきょうだけはしてくれませんでしたが…)

 

昔はすごく少食だったのに とてもよく食べるようになりました。
大人になったわねえなんて言われていました。
本当にそう思います

 

 

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かすかですけど、富士山がうつっています。

 

 

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思考は支離滅裂に

 

あれこれ考えても、思考が乱れてまったくまとまりません。

 

面会をゴリ押しするかどうか…。
少なくとも、本社の方針ははっきりプレスリリースされているわけです。

 

感染者数は増え続けるとみた方がいいです。

 

いつ容体がどうなるかわからない状態で、新しいプレスリリースが出ないうちに…面会させてもらうとか…。

 

迷っていると、オムそばちゃんがこんなことを言いました。

 

「おばあちゃん熱出たの。会いたいとお熱出るね、すごいね」

 

いや~…。ははは…は…。

 

 

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そういう所があるのは確かですが、今回は本当に衰えと病気の影響であるように思います。

 

話を慎重に思い出して総合するに、やっぱり私が思ったような
「トイレも自分で出来るようになった、復活した!」
というのは、施設の方も思っていたみたいでした。

 

それで、おむつに便が出てしまっているのに、気付かれない間に自分でトイレに行き、ずり下げて(流動的なので、おしり全体にまわっていてすごいです)トイレをするけど、また履いてしまう。
そして、転倒したと自分で言っているけど、誰も見ていない。

 

おしりに赤い所もあったので、転倒したのかもしれないと言っていました。

 

その状態では、便があちこちについてしまっているのではないでしょうか…?

 

本当に施設、大丈夫なのか~!?
寮長さんが電話に出なかったのも、責任逃れとしか思えません。

 

かといって、一番つらいのは、こうしてあれこれ言っても、「うちに引き取る」ということが出来ないことです。
そして、施設に出入りしてそういうのを見る第三者の眼も、今はコロナのせいで少ない。

 

思っていることは、伝えた方がいいかな。

 

こんな風に綴っているうちに、少しだけ落ち着いてきました。
日々、状況は変わっていますけど、(わたしのかかりつけ医の)先生も今が辛抱よと言っていた。

 

いざとなれば、面会できることをゴリ押ししよう。
ダメだと言われたら、本社に電話しよう。

 

たぶん、面倒を嫌う寮長さんには、一番、厄介で嫌なタイプの入居者だと思います。

 

あれこれ考えながら、オムそばちゃんに、愚痴をとりまぜながら言いました。

 

「みんなね、一見、おばあちゃんは普通の人だと思うの。ちょっと上品な普通のおばあちゃんだってね。でも違うんだよ。おばあちゃんは規格外の人なの。普通じゃないんだよ。よい所も、悪いところも」

 

オムそばちゃん、不安そうに聞いてます。
「おばあちゃんは小さい頃から特別扱いばかりされてきたし、一目置かれないとイヤな所があるんだよね。それがほかの人にはわがままって映っちゃう」

 

「あのね」
オムそばちゃん、さらに不安そうに聞いてました。
「私おばあちゃんに似てるんでしょ!?みんなそう言うし」

 

うーん。
これはまずった。

 

確かに、オムそばちゃんのぴょんぴょんしているところ、思考回路など、おばあちゃんに似ています。

 

「あっでもね、オムそばちゃんは一応ね、都会育ちでしょ」
「ここ、都会かな!?いなかじゃない?」
「いやいや、田舎をなめたらいけないから!人の数がちがうから!そしてね、人が少ないと、おばあちゃんみたいな人は目立っちゃうんだよね」

 

だから特別扱いされてしまうし、自分でも勘違いしてしまう。
人が多いと紛れるというのはあります。
ぴんからきりまでのあるその幅が広いです。

 

「わたし別に、誰からも特別扱いなんてされてないしな~」

 

納得したのかどうなのか、オムそばちゃん不安そうな様子は消えました。

 

こんな話をしていて、思い出しました。

 

おばあちゃん、好きだった人に
「あんたはどう考えてもこんな田舎で追わるような人やない。おれはあんたにふさわしくない」
と言ってふられたこと。

 

もう忘れてしまっただろうか。
私がかわりに覚えています。

 

さいごまで、見届けないといけないです。

 

 

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