今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

はじまり 3

こんにちは。りきです。
Yahooブログからの移行なので、ガンガン投稿されると思いますが
引かないでいただけると嬉しいです。💦

このブログを作る前、母に、
「お母さんのこと、インターネットで書いてもいい?」
と聞いたら、少し黙って
それから
「若い時からのこともちゃんと書いて!」
と言っていました(笑)

 

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ はじまり 3 ~~




記録はあとでとても役立ちました。

元々、日記を書く習慣はあったのですが、以前にあるトラブルで揉めた時に、
「とにかく、記録をつけることです!!」
と書いてあったのを見て実行したら、あとでとても助かりました。
なので、それから何かあった時は記録!というのを心がけていました。

書いているうちに、少しだけ心が落ち着いてきました。

その時残したメモはこんな感じでした。



2017年02月26日 日曜日 19:30

(日付と時間までちゃんといれました!)

・「叔父が自分のお金を狙っているようだ」と母から電話が入る。そんなはずがなくとても驚いた。
・銀行の通帳がなくなった。叔父についてきてもらって、銀行へ行った。
・銀行の人が、「通帳を預かっていた方がいいのに」と言う声が聞こえた。
・途中で転んで通帳が落ちた。その時に銀行と叔父が拾って中を見た。こんなにあるなら少しもらっちゃろうか、と言った。びっくりした。
・「あそこはお金がねえんじゃわ。もうあのうちには行かれん。うちは年金をたくさんもらってるから、ねたまれてる」と言う。

母の様子がおかしい。

お正月前後から、関西の親戚のSさんのホームに入ると言ってた。(毎日言う)
いや、母の住んでいる所からも、私がいる所からも遠すぎるから、それはやめた方がいいよ、とそのたびに答える。

電話するたびに同じ話になり、少しおかしいなと思い始めていた。



気性が激しい、エキセントリックなところのある母は、親戚達から敬遠されていました。

その人が言われたくないことを、いつもズバッと言ってしまう。
悪気はないと言って人を傷つけるというよりは、あまりにも確信をついたことを言ってしまう。

《傷つけると本当のことのスレスレの微妙なラインの発言を爆弾のようにぶちかます地雷キャラ》
それが母の周囲からの評価でした。
我が子から見てもその通り。
敬遠されても仕方がないんです。

そんな中で、その『けいちゃん』だけはいつも母のことを、姉ちゃん姉ちゃんと言って大事にしてくれました。
気が合う所もあったのでしょうけど、叔父だけが唯一、その母の「本当のことを言う」という性質を理解し、評価していてくれていたというのもあると思います。

温厚篤実なひとで、親戚の中でも、叔父は誰からも絶対の信頼がありました。
一体何を言っているのか?

しかし、母は嘘をつくひとではありません。
『母は本当のことしか言わない』
それは叔父への信頼よりも強い、私の確信のひとつでした。

他の人だったら、母の言葉を信じて本当に疑ってしまったりしてしまっていたかもしれません。
どう考えたらいいのかも、どうしたらいいのかも全くわからず、もやもや、ごちゃごちゃした頭を抱えていました。

そして、翌日になってまた母から電話が入りました。

 

→→ はじまり 4 に続く

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