壊れたレコード 4
最近、がんこ息子のくるみ君の様子がおかしいのです。
妹のオムそばちゃんが、お兄ちゃんの机の上にあった手紙を発見!
「あーーーーー!!!だめーーー!!!」
見られたくないものだったらしく…
しかし、他にも色々、楽しそうなものがごちゃまぜに乗っている机の上から、なぜピンポイントでそれをつまみあげるのか。
女の直感はおそろしいです🤔
~~ 壊れたレコード 4 ~~
母の、この「いとこが老人ホームをやっている」話は、
→「いとこは引退した」
→「いとこが老人ホームに入った」
という風にゆるやかに変化して、色々なバリエーションを持ちながら、最終的には
「奥さんが老人ホームに入り、それを追いかけて自分も入った」という所に落ち着きました。
母は、この話は伯母に聞いたと言っていましたが、伯母は否定しています。
夢と、想像と、強烈な印象が母の中でごっちゃになって変化していく様子が見えるようでした。
私の話がどこかで想像の中でふくらんだのかもしれません。
漠然と、ああ、もしかしたら例の「通帳の話」も同じかもしれないと思いました。
わたしは介護についての情報を検索しはじめました。
まず最初に、ざっと思いつくままに検索して
特養・ケアマネ・デイケア・ヘルパー・在宅介護・要介護・グループホーム
などなど
今となっては何のことかはっきりわかるけれど、その時はぜんぜんぴんとこない、謎に満ちた単語の数々が視界にざーっと入ってきました。
検索しても意味を調べても結局よくわからないまま、画面を閉じることが続きました。
仕事は決算期を迎え、年の中でもいちばん忙しい時期に入ろうとしていました。
オムレットくんも余裕がなく、家でも学校でも子供たちのことで分刻みで何かが起こり、母のために詳しく調べる余裕もない日が続きました。
このとき私は、遠方介護もいいのではないかと考えていました。
ヘルパーさんとケアマネージャーさんの区別もついていなかったときです。
ヘルパーさんに週1で来て頂いてる、とは聞いていたので、その方と何とかして連絡を取ろうとしていたのですがなかなかつかまりません。
いちばん母の様子を知っているだろうと思いました。
ある日、母が電話をつないでくれました。
「この前、あんた話したいって言ってたやろ?」
(こういう所がしっかりしています)
「○○園ていうヘルパーステーションから来ています。お母様、最近ちょっと物忘れが多いかなと思いますが、基本、とっても元気でお暮らしになってますよ」
ヘルパーさんのしっかりした元気で明るい声に救われた気持ちでした。
「そうですか、お世話をかけます」
電話を切ってから、ちょっと不思議に思いました。
かなりぼけているように思えるけれど、プロのヘルパーさんがああ言っているんだし、まだ大丈夫なのかな…?
→→ 壊れたレコード 5 に続く