押し問答 5
寒い!
冬に戻ったような寒さです。
道ゆくみなさん、スプリングコートで寒そうにしています。
私は寒さに弱いので、片付けかけていたダウンをまた出してしまいました!
(さすがにダウン着ている人はいませんでした)
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~~ 押し問答 5 ~~
私はさすがに、声を上げて怒鳴りました。
「お母さん、何言ってるの?朝の九時だよ!?今仕事中!!」
「だって、大変、大変なんよ!!どうしよ、どうしよう!!」
「ちょっと待って、お母さん。郵便局の人が明日、22日…」
さえぎられました。
「郵便局の人は来てくれて、色々よくしてくれたんやけど、そのあとに何っ度、何度探してもないんよ!!」
(これは、どうやら郵便局の人が定期の更新で回収していったようでした)
「ねえ、私さ、明日、そっちに行くんだけど・・・」
「ないんじゃ!!どうしよう!!ご近所さんに郵便局の電話番号を聞きに行ったんよ!」
「また~~!?」
明日には私がそちらに行くというのに、どうしてお隣さんに電話するのか?
どっと疲れるのと、 怒りとイライラで爆発しそうでした。
そんなイライラに火に油を注ぐように、母は
「あの女が取ったんやないやろうか」
とつぶやいています。
(誰だよ)
郵便局の窓口対応の人のことのようでした。
これは決定。
認知症の「物盗られ妄想」だ!
頭の中はもう、認知症・認知症・認知症・この人は認知症・認知症、でいっぱいでした。
認知症だからと自分に繰り返して言い聞かせ、怒りを出来る限り抑えていました。
「とにかくもう、ご近所さんの所には行かないで。私が明日、そっちに行くから。郵便局の人と話もするから」
「へ?あんたこっちに来るん?」
「だから~~~~!!!!」
電話を切った時は、不安と焦燥で震えとめまいがきていました。
この日は待つしかありません。
携帯には嵐のように何十回もの着信が入っていました。
そのたびにかけなおし、明日行くんだから、これ以上お隣さんの所に押しかけないようにと何度も何度も言いました。
次の日、会社を早上がりで早退し、娘を連れて出かけました。
くるみくんは、もう何度も実家には行っていますが、この娘の方は小さいので覚えていないかもしれない。
最後になるかもしれない。
娘に実家を見せておきたいという気持ちがありました。
意味がないように見える、リセットと押し問答を繰り返している間に、どこかで、いつの間にか私の腹も決まっていたのです。
→→ 結婚の思い出 1 に続く
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