家でなくなった家 3
三日も投稿することができませんでした…!😥😥💦💦
4月は一年で一番忙しい月です。
家のことは子供たちに助けてもらいながら、なんとかやっていますが、疲れました💨
そんな慌しい3日間の間に、ノートルダムが燃えたり、モンキー・パンチさんが令和を待たずに亡くなったり…。
ショッキングなニュースが続きます。
ノートルダムのニュースは本当にショックで、尖塔が燃え落ちる動画は涙ぐんでしまいました。
長い歴史の中で、そんな事もあったねと言えるぐらい復興できますように。
おばあちゃんのお話も、本格的にホラー編に突入です。
こんな話ばかりでなくて、いつかどこかで、おばあちゃんの昔のモテ伝説のお話もしてあげたいです。
凪のお暇 コナリミサト / eBook / どことなくなつかしい絵柄 / ターゲティング広告が私にめちゃめちゃおすすめしてくるので立ち読みしたら本当に面白かった漫画
~~ 家でなくなった家 3 ~~
何かしないと、こちらがおかしくなりそうでした。
母は、何も言いません。
背中を向けて、テレビの画面を凝視しています。
これもまた、異常なことでした。
いつもなら、久しぶりに会った興奮におしゃべりが止まらず、あれこれとうるさいほど話しかけるでしょう。
自分のものをいじられるのも嫌いで、掃除などしようとすれば
「いい!!さわらないで!!」
と怒るはずでした。
異様な空気に耐えられず、
「そうだ。通帳と判子はどうだった?」
と聞きました。
「普通にあった、よかったわ。郵便局の人が持っていて、渡してくれたんよ」
と言って見せてくれました。
丸い黒い缶に入っています。
朝の九時に起こしたあの騒ぎは一体、何だったんだろう…。
要領を得ない母の話から推測するに、どうやら定期の更新か何かで、郵便局が一時預かりしていたようです。
それを持って来るのが22日だったはずなのに、母が大騒ぎをしたので、郵便局の方が持って来てくれたようでした。
「良かったね、一安心!もう動かさないようにしようよ」
リビングの本棚の中に入れました。
数分立つと、母が
「そうだ、あれどうなったっけ。あったかな。どこやろう」
と言って立ち上がり動き出しました。
「あったあった。これやこれ」
丸い黒い缶を本棚から取り出して、中身を確かめています。
「いやいや、出したらダメでしょ。動かさないで」
中身も出てしまっているので、もう一度中に入れて、本棚にしまいました。
数分後…
また出してるっ!!!
しかも開けてるっ!!!
「だから出さないでって!!!!」
丸い缶は、机と本棚の間を何度もいったりきたりしました。
おかしい。母がおかしい。
認知症、という言葉の持つ重みが、次第に強くなってきました。
その夜は二階に上がって、まだ残してある父のベッドを使いました。
二階は、掃除をしていないことをのぞけばほとんど変わりないのですが、やはり何とも言えない違和感があります。
幽霊屋敷のような、自分の家のはずなのに自分の家ではないような、気味が悪くてなかなか寝付けませんでした。
無邪気に昔使っていた私のぬいぐるみで遊んでいる娘のオムそばちゃんが唯一の救いでした。
この子がいなかったら、ここに泊まるのが耐えられなかったかもしれません。
→→ 家でなくなった家 4 に続く
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