説得 ４
オムそばちゃんが最近、毒キノコにはまっています。
「このきのこはね、しびれがまず出てきて、記憶障害になって、３．５グラムぐらいたべるともう死んじゃうんだよ！」
「…💦」
いつまで続くのか…💨
子供って奇妙なものにはまりますよね。
（わたしも子供の頃、へび事典にはまった事があるので、あまり人のことは言えません。
～～ 説得 ４ ～～
「は？何で行かないといけないの。ここでやれるのに。誰にも迷惑かけてないんよ、一人で気楽にしてる。あたしはまだ行かんで」
「もう一人では来れないから迎えに来てくれと言ったのはお母さんだよ！」
「言わん」
「昨日、叔父さんちで、娘のいる関東に引越すって、はっきり言ってたよ」
「言っとらん」
「だから～～～～！！！！」
母は、不思議そうにしていましたが、けいちゃんおじさんのうちに行ったことは思い出していました。
「そういえば昨日、けいちゃんちに行ったけど、なんにも食べてないわ。何も出さなかったね。妹がやたらと偉そうにしてて、ほんとに不愉快やった！」
（そ…そこは覚えてるんだ）
おばちゃんが私に口添えして「行かないとダメ！！」と言ったことを言っているらしいのです。
中身を覚えていないなら、おばちゃん強く言ったもん負けです。
「あの子、私に態度が悪い時があるんよね！失礼やわ～」
「おばちゃんはお母さんを心配して言ってるんだよ！」
「だいたい、何で行かんといかんの？一人でやれてるのに」
「ご近所にも迷惑をかけてるからだよ！」
「は？何の迷惑もかけとらん」
「かけてるかけてる！お隣さんにも通帳を探してもらったり、郵便局に電話かけてくれって言ったり、迷惑のかけどおしじゃない！うちにも連絡があったし、そもそも昨日、けいちゃんおじちゃんの家でも、行くといってた！」
「言わん」
「言った！」
「言わん」
「言った、言った！電話かけて？叔父ちゃんに電話してみ？」
「する、する。ここを離れるなんてこの口からひとっことも言ってないから！」
（電話）
「え？言った？あたしが？」
おじちゃんを巻き込んだことで、母は自分の記憶に不審を抱いたようでした。
（そりゃ姉ちゃん、ちゃんと行くと言っとったで。そりゃりきちゃんが怒るのも当然や）
と言ってくれたようです。
おじちゃんありがとう～！ナイス！
心の中でガッツポーズ。
「そんなこと言ったかなあ、全然覚えてない」
母は、首をひねって本気で困惑していました。
どうしても腑に落ちない、奇妙だ、おかしい。そんな顔をしています。
それから母は、思わぬ方向に攻撃を向けました。
「だいたい、なんでお隣さんがあんたにそんなこと言うの？あそこと最近、まったく付き合いしてないのに！」
→→ お友達からも １ に続く
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