今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

幽霊 3

 

みなさん、初心者に対してやさしいコメントを本当にありがとうございます!!

 

ちなみに、★スター★がつかない!とクリックしていたものは、あとで見ると、「何事!?」という感じのすごい★の数になっていました…💦💦💦
はずすのも何なので…そのままにしておきます。
すみません💦

 

  

今回の怪談エピソード、怖がらせてしまってごめんなさい。
というか、私も無茶苦茶怖かったです!!!

 

さっきまでオムそばちゃんがこの怪談エピソードを読んでいて、
「うん、あれは怖かったよ~ほんとにホラーだったよ!」
と明るく話しています。 

 

オムそばちゃんの中では面白エピソードになっているようです。
良かった…のかな??

 

母は最近、たいへんご機嫌がよいです。
そして、お友達になったかたと、元気に脱走を企てています(笑)

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 幽霊 3 ~~

 

 

「大丈夫よ、大丈夫」
恐怖のあまり大泣きしているオムそばちゃんを抱っこして慰めました。
こちらの方が慰められました。
それから、一息ついて、
「あーびっくり。超怖かったね!!!」
と、ちょっと笑ってこの薄気味悪い空気を変えてみようとしました。

 

「あのね、おばあちゃん、ちょっと混乱しちゃっただけなんよ」
「男の子ってなに!?男の子って言ってたよ!!??」
「あなたがさっき、ベッドの上でばたばたしたでしょ?きっと男の子ってお兄ちゃんのことだよ!」
オムそばちゃんにというより、自分に言い聞かせました。

 

「小さかった時に同じように二階でバタバタしたりおしゃべりしてて、おばあちゃんうるさいって言いに来たことがあったもの。普段は一人だから静かでしょ?なのに今日は音がしたり、子供の声がしたりしてるから、思い出しちゃったんだよ。あーホラー映画みたいだった~!!怖かったね!!
オムそばちゃんは胡散臭そうな顔で、ぜんぜん信じていないようでしたが、とりあえず少し泣き止みました。

 

薄気味悪さは半端なかったのですが、しいて自分を落ち着かせます。
やはり母は母です。幽霊扱いのままでは可哀想だという気持ちがありました。
母はまだ生きているし、幽霊ではない。
半分幽界に足を突っ込みかけているのかもしれないけど、母は母。
やっぱり、様子を見に行かなければ。

 

「ちょっと、下に行っておばあちゃんの様子を見てくる」
「だめええええ!!!!」
オムそばちゃんが半狂乱になりました。
「置いてかないでえええ!!!!」
「じゃあ一緒に来る?」
「それもっといやーーー!!!!おばあちゃん怖い!!!!」
「確かに…そりゃそうだ」

 

オムそばちゃんが少しおとなしくなったのを見計らってベッドを降りようとすると、オムそばちゃんがぴょんと上体を起こします。
「ママやめて!!どこ行くの!?ダメ!!」
「いや、大丈夫だよ。下には降りない。隣の部屋に行くだけ」
こちらも落ち着かないのです。
「ダメ!!やめて!!」

 

泣き叫ぶオムそばちゃんをなだめすかし、二階の隣の部屋の、昔自分が使っていた寝室まで行きました。
それだけでもやはり、足ががくがくして怖かったのですが、このまま寝られる気がしませんでした。
まず片側だけつけていた寝室の部屋の電気を二つとも付けました。

 

ドアを開ける時が一番恐ろしかったです。
ガチャっという音も、その向こうにある暗さも…。
ほとんど目をつぶって、階段を見ないようにしながら急いで踊り場の電気をつけました。
「ここにいるから!!大丈夫だから!!」
ずっとしゃべっていました。

 

 

→→  幽霊 4 に続く

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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