今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

深夜の口論 1

 

毎日いやなことが起こりすぎます。
川崎襲撃事件…どうしてこんなニュースを見なければならないのか…

  

お年寄りの面倒を見ていると、子供たちの大切さがつくづく身にしみるので、体調に現れてしまうほど気が滅入ってしまいます。

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 深夜の口論 1 ~~

 

途中であれっ?と重い、日記をよーく見直して記憶違いがありました。
この月曜日は帰る日ではなかったです。

 

帰ったのは火曜日でした。

 

21日(金)深夜に帰省
22日(土)ゴミ捨て、おじ夫婦の家へ
23日(日)幽霊
24日(月)病院、切符、郵便局と大忙しの日
25日(火)お墓参り、関東へ
という流れでした。

 

母のことが気になるし、あまりいつまでも怖がっているのは悪いと思いました。
階段を降りるのはやはり怖かったのですが、階下には電気がついている様子。
のぞいてみると、電気もついていますが、ガンガンにテレビがついていました。

 

耳が遠くなっているので、いつもかなり音量を上げています。
母はBSが好きなので、砂嵐になったりしていることはありません。
ほっとしました。
これでテレビが砂嵐だったら本当に貞子が出てきそうです!

 

母に声をかけました。
「明日はあちこちに行かなきゃいけないから忙しいよ。早く寝よう」
「どこに?」
「お母さんの分の切符を買いにいかないと。一緒に行くんだから」
母は
「え?何を言ってるの?」
とまたはじめて聞いたような顔をしました。

 

想定の範囲の答えだったかもしれません。
さっきの様子を見れば、こういう答えが返ってくるとわかっていそうなものです。
どうしても記憶は定着できないのか。考えたくない?のかも?
しかしさっきの恐怖のために、いらだっていました。

 

何度言わせるの!って子供にも言ってきたし、会社でもよく聞いてきたセリフです。
それ、説明したよね?何度言えばいいの!?って。
何度言わせるの!って、怒るのは、何度も言うのが本当に本当にストレスだからでしょう。

 

おぼえることはもう完全にないかと言われると、そうでもありません。
ものすごくスローペースではありますが、先に進んでいる気配もあります。

 

けど、そこに至るまでに何度も何度も同じことを言わなければならない。
「もう、だから!」
声を荒げて怒鳴ってしまいました。
何度目!?
という気持ちと、さっきの怖さとで感情的になりました。

 

さっきまでの色々が頭の中をぐるぐる回って、めちゃくちゃになりました。
「もう何回目!?何回、言わせるの!!もう無理なの!!お母さんはもうここで一人では暮らせないの!!!」
「どうしてぇ?」
母は、いかにも不可解だという顔でした。

 

「だから、無理だって言ってんでしょ!!ぼけちゃったんだよ、お母さんは!!!認知症なの!!!病気なの!!!」
「病気?」
母は首をかしげます。
「治るの?」
はっと返答に窮しました。

  

 

→→ 深夜の口論 2 に続く

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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