今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

帰宅 2

 

大島のみどりの桜が忘れられず、たまに「花 みどり」などというワードで検索をしています。

 

とても美しくて、ハマってしまいました。

 

www.google.com

花としてのみどりだけではなくて、木々や葉っぱのみどりが一番きれいなのはやはり5月~6月の新緑だなあと思います。
毎年見ていますが、毎年飽きずに感心してしまいます。

 

グラニフ キッズ浴衣 きんぎょがにげたドット 五味太郎。世界中で愛されている大人気絵本『きんぎょが にげた』(1977年刊)コラボレーション。上下セパレートタイプ

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 帰宅 2 ~~

 

 

私はぐっすり寝てしまうとちょっとやそっとの事では起きません。
「夜、トイレに起きたんだけど…」
オムレットくんが言うには、なんとなく奇妙な気配がして起き出してトイレに行くと、リビングの灯りがついていたといいます。

 

「時間を見たら深夜の三時で。テレビを見ていたんだ」
「まじで」
「それも普通に見てるのとは違うんだ。すごい大音量なの」

 

うちはわりと音が遮断される構造になっていて、リビングの扉を閉めると寝室までは音はあまり聞こえません。
しかしそれは自分のうちの中だからなのであって、マンションなので上や下にどんな風に響いているのかわかりません…。

 

「声をかけようかと思ったんだけど、座ってる背中が直立不動になってて。じーーっと動かなくて。とても声がかけられなかった」

 

気味が悪くて、とはオムレットくんは言わなかったのですが、聞いていてなんとなくぞっとする気配だっただろうな、と思いました。
実家でのことを思い出しました。

 

まともそうに見えていても、どこかやはり普通とは違うのか。
だんだん、それまでの普通ではなくなっていくことが年を取ることなんだと、それまでの私は知りませんでした。
 

 

 

翌日から、ダンボールの荷物も次々に届きはじめました。
働いていることもあって、いつも必ず夜間指定しています。
「あんた、これも送ったの?これも!?あぁ~!」
母はいちいちびっくりします。
喜んでのびっくりではありません。ショックだったり、気落ちしたりしていました。

 

この日あたりから、通帳を探しての徘徊がはじまりました。

 

特に、定期を解約したことは何度説明しても、通帳を見せてもわかりません。
半ば強引に解約したのが悪かったのか…。
母は、やはり納得してはいなかったのかもしれません。
(しかし、あの状態で納得するわけがないとも思います)

 

ご近所さんへの恨みをしきりと話します。
「おかしいわ…おかしい」
母が言うには、皆でだまして追い出したと言うのです。

 

・通帳の話
・ご近所さんへのうらみ
・おじちゃんたちへのうらみ

 

話題がこの3点の無限ループで、あまりいい内容でない上に、事実でもないので、精神的にまいってしまいそうでした。

これ、慣れるってことはあるんだろうか?

 

お年寄りを抱える方々は、こんな感じで暮らしているのかな?
おばあちゃんは年金と無理矢理に解約した定期預金とで、なんとか施設暮らしもできるかもしれないけど…

 

わたしたちが年を取った時、一体どうなるのかな?
余計なことまで考えてしまい、不安でいっぱいになりました。

 

 

→→ 帰宅 3 に続く

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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