今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

迷い 4

  

突然のように暑い日が続きます!!
湿気があるので蒸し蒸しして病気になりそう…
のたのた歩いていると、目の前をハイヒールにサングラスをかけて、ワンピース姿の素敵な奥様がコツコツと音を立てながら颯爽と歩いています。

 

同じマンションの見覚えのある方です。
つば広の帽子をかぶってグレイヘアをきちんと巻いています。
本当に綺麗な方で、モデルだったのではないかというような素敵な感じです。

 

昔はもうちょっと親しみやすいですが母も昔はこういう感じで颯爽と歩いていました。
サングラスに帽子、ワンピースは定番でした。
あなたのお母さん素敵だね~とよく言われていたことを思い出しました。

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 迷い 4 ~~

 

 

母と私は、ケンカをしなれている親子です。
ひとりっこでもありましたし、昔から母の支配から逃れようとして散々取っ組み合いをしたり、激しい口げんかをしたりしていました。

 

それが母と私の自然な姿でもありました。
どちらかがのみこんで我慢をすることはしませんでした。
感情をすべて出し切って、解決はしないけれど疲れと出したことですっきりします。

 

でも私は、子供たちのことを忘れていました。
おのずと、二人でけんかをしていた時とはちがいます。
すごい勢いで参加してきます。

 

「おばあちゃんが悪いの!!」
「ばあちゃん頼むから言うことぐらいきいてくれよ!」
「ママはつかれちゃってるの!!」

 

それで私が子供たちを叱ると、母もちょっと機嫌が良くなりおさまる。
この繰り返しでした。
なんともすっきりしません。

 

味方をする子供たちは可愛いですが、これでは私が子供に戻って母と昔のようにケンカをすることはできなくなってしまいました。

 

母は「何なの?そんなに私おかしいん?どこがおかしいの?それなら病院に行く。連れて行って」と何度も聞いてきます。
認知症専門の心療内科に予約済みだから、と答えました。

 

 

わたしの計画

 

・オムレットくんとオムそばちゃんは義理実家。
・わたしは1日だけ実家へ。
・くるみくんに、二人でいてもらう。

 

オムレットくんは、難色を示しました。
そりゃそうです。

 

自分でもむちゃくちゃだなと思います。
くるみくんは何と言ってもまだ中学生です。
塾も変わったばかりだし、部活もあります。

 

スケジュールについて何度もやりとりをし、説明をして調整をしました。

 

オムレットくんが性格上(仕事上の癖でもあります)はっきりとした予定をほしがっているのはわかりますが、正直、手探りで事を進めるしかありません。

 

「でもそれなら、僕も残ったほうがよくない?みんなでおばあちゃんを見ていた方がいいと思う。くるみがかわいそうだよ。」
「そうすると、何でりきちゃんだけいないの?って思っちゃうよ…」
「だますようなのはいやだなあ」

 

そこで私は聞いてみました。
「お母さんの錯乱、あれってちょっとだけ、オムそばちゃんがスイッチになってない?」
「そういうことはあるかもしれない」

 

ケンカの時にも、まっさきに飛び込んできて
「おばあちゃんが悪いのー!!」
とやってるのはオムそばちゃんです。
これだけはいくら叱ってもゆっくり説明しても全くなおりませんでした。

 

ママの味方をしているつもりのようなのですが、部屋を取られ、ママを取られているとも思っているようです。
くるみくんもずっと静かで冷静かと思いきや、たまに思いも寄らない反撃をします。

 

この前のケンカでは、三つ巴の争いになってめちゃくちゃになっている所に突撃してきました。

 

オムレットくんはこんな話をしてくれました。

 

「職場でも、認知症の介護してる人が多いみたい。こないだもひとり、介護離職して送別会したんだよ」
「やっぱりいるんだ!」
「世代なんだよ。おまえんとこ大丈夫なの?って聞かれたから『おばあちゃんが来て三日で、娘がいつまでいるの?って言いましたからね~』ていったら爆笑されたよ」

 

ね…ねたにしてるっ!

 

「今、どこも介護大変だから、よくおぼえててくれて、最近はどう?って聞かれるよ。どこも他人事じゃないんだよ」

 

 

→→ 最後の荷物 1 に続く

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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