今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

馴染むために 2

今、オムそばちゃんが一時的におばあちゃんの電話を借りて使っています。
自分のマモリーノが壊れてしまったのです。

 

一度、母のお友達がかけてきて、「どなたですか」と言うのでびっくりしたと聞きました。

 

携帯を忘れてしまったので、自分の会社の席からオムそばちゃんにかけてみました。
知らない番号だから、どうするだろう。出るかな、出ないかな…。

 

カチャッ

 

電話を取った気配はありますが、じーっとだまっています。
これは母のお友達も不気味に感じただろうな~
おかしくなって
「わたしだよ」
といいましたが、(オレオレ詐欺みたいだ!!)と思いなおしました。
「ママだよ」

 

「どなたですか?」
用心深いな!!
「お母さんです」
「も~!知らない番号だからびっくりしちゃったよ!おかあさん電話忘れたでしょ!!」

いきなり怒涛のように話しはじめました。

 

用心するように!と言い聞かせていたのを一応、守っているみたいです。

 

 

木製レールのトーマス

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 馴染むために 2 ~~

 

 

所長さんが迎えてくれました。
「やっぱり施設を変えた方がいいんでしょうか…」
もうこれは仕方ないかなと思います。


所長さんは意に反して、今のままで行きましょうと言われました。


危険な時はあるけれど、最近は馴染む様子を見せているのだそうです。
お友達も出来て仲良くしているし、朝は食堂に降りて新聞なんて読んでいたりする。


危険になるのは一瞬で、それも頻度が落ちている。
このまま落ち着いていくのか、それともこのままなのか、もう少し様子を見ましょうと言われました。


所長さんは、まだ割と若い方です。
母の入居の時に、「上の人」から
「もし認知症だった場合、帰宅願望など本当に大丈夫なのか。何かあった時に面倒を見れるのか」
と聞かれたそうです。

 

それで、
「やりますと言ったのは自分なので、お母さんのことは自分が責任を持って面倒を見ます!」
と言いきって下さいました。

 

母も気持ちが通じるのかうまが合うのか、めちゃくちゃなついています。

 

 

ひとつ、思いついたことがあって病院に電話しました。
「夜寝る前」のリスペリドンを「朝」に切り替えてもらったのです。
「どうするのがホームにとって楽か?」
を考えた上ででした。

 

所長さんはいいと言っても、介護士さんがたが大変そうな気もします。

 

 

 

 

次はケアマネさんとの面談です。

母をほったらかしにして、自分の日記を見返していました。
こんなになる前の年に、子供たちを義母におまかせしてオムレットくんと二人ではじめての海外旅行をしたのでした。
これはぎりぎりのタイミングだったなと思います。

 

私は海外旅行をしたことがなかったので、本当に楽しかったです。
お母さんありがとう待っていてくれてという気分になりました。

 

 


母はケアマネさんとの顔合わせでは
「別に困っている事もないし、ここは一部屋だから掃除も楽。自分で出来る」
などと言ってます。

二人きりになると、
「ここの荷物をどうにかして送り返さなければいけないね。いつまでもここにはおられんもの」
です。

それ、いる時に言ってよね~!

同じ症状のご家族を持つ会社の方に、他人と家族にとでは態度がまるで違うから!と言われましたが、まさしくその通りです。

 

母は私を送る時には必ずホームの下まで出て、外に出て見送ります。
母が下に降りると職員さんがたに緊張が走るのが見えました。

ケアマネさんから、母の見た目と話しぶりからでは、周囲の大変さが理解されづらいタイプでしょうとお話があります。

 

このケアマネさん、本当に頼りになる方でした。
最初に地域包括センターにお話した時に、頼りになる方ですと言われたのは本当でした。
所長さんもそうですが、紹介して下さった方にも、ケアマネさんにも、本当に感謝しています。

 

 

 

混乱した毎日の中にも、一つ一つ、目標がありました。

 

・住所を確定させること
・ケアマネさんが決まること
・認定調査をすること

 

次の目標は「認定調査」でした。
ケアマネさんが、
「お母さんの状況を正しく理解してもらえるように、十分に準備が必要でしょう」
と言われます。

 

十分な準備…。

 

 

→→ 馴染むために 3 に続く

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