今日もまた違う一日

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おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

実家の片付け 1

 ちょうどこのエピソードを書いているころ、父の知り合いの方が母の引っ越しの話を聞いて、たくさんタオルを送ってきてくれました。

 

くるみくんの写真を送ると、葉書でお返事が返ってきました。

 

くるみくんがあまりにも父に似ているのでびっくりした…と書かれています。
「まるで父の話す声が聞こえるようです」と書かれていました。

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 実家の片付け 1 ~~

 

 

母がバスに乗ってうちまで来ることは、五ヶ月ほど続きました。
しかし、五ヶ月ほどたった頃に自分から「もう無理」と言われて、バスでの行き来はやめることにしました。
少しずつ、少しずつ出来ることが少なくなっていきます。

 

私は一週間に2回、母のところをたずねていました。
比較的近い場所だったので出来ることでした。

 

特に所長さんへのなつき方は尋常ではありません。

 

うまく言えないのですが、母には何かの支柱?よりどころ?となってくれる男性の存在がとても重要なようなのです。

 

父が生きているときは父で、亡くなってからは叔父だったと思います。
申し訳ないな~と思うのですが、所長さんはニコニコ対応してくれています。

 

「自分で言うのも何ですがアイドルじゃないですけど、このような『年下の可愛い男の子』みたいな存在は大事なことですから。気持ちに張りが出るならいいんですが」
と言われてました。
本当にありがたいことだと思いました。

 

その話をオムレットくんにしながらふと思いました。
もし…これが逆だったら?
男性が女性の介護士さんをアイドルみたいに見ていたら??

 

うーん。なかなか難しい問題です!!

 

所長さん、ケアマネさん、感じのよいよく見てくださる介護士さんがたとの中で、母も次第に落ち着いて生活できているように見えてきた頃でした。

 

 

 

叔父から電話がかかりました。
「お前、あの家はいつまであのままにしとくんか?そろそろ考えにゃあいかんぞ」
「そうだよね。どうしようかなとずっと思っているんだけどね…」

 

家の処分問題がのしかかってきました。

 

漠然としか考えていませんでしたし、考えてはいけないと思っていました。
父と母と領域なのです。
触れられない気持ちがあります。
そして今も残っている大量のアルバムや本やCD!!

 

私も慣れ親しんだ本がたくさんあるのですが、とても全部持ってくることは出来ないでしょう。

 

もし、こっちに引っ越してきた場合、残される家をどうしないといけないか。
気持ちとしては、貸してでも残しておきたい。

 

一度建て替えているとはいえ、築30年経ちます。

 

「どちらにしても、まずは残っている荷物を始末しなきゃいけないよ」
オムレットくんが言います。
「僕も行く」
「一緒に行ってくれるの?」
「うん。最初から僕がやらないといけないだろうなと思ってた。だってりきちゃんにはやれないでしょ」

 

グサッと突き刺さりました。

 

やれなくはない。
やれなくは。
すごく長い時間をかけて、ゆっくりと整理できるなら…。

 

でも、こんな遠方にいては、ゆっくり時間をかけて整理なんてできるはずがないこと、オムレットくんはよくわかっているみたいでした。
私もわかっていたはずなのですが、頭がついていきません。

 

 

 

 

 

→→ 実家の片付け 2 に続く

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