今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

実家の片付け 5

台風が大変なことになっていますね。
うちは関東の方でも比較的無事でした。

 

割とのんきにいつもどおり過ごしていたのですが、千葉の方のニュースを見てびっくりしました。
みなさんご無事でありますように…。

 

少し、腕が回復傾向にあるので、ブログめぐりを再開したいなあと思っている所です。
もっともっと、ヒマがあればなあ~。

 

 

ネコもよう図鑑

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 実家の片付け 4 ~~

 

 

こうして、父のものも次第に始末されていき、お母さんは忘れてしまうんだ。
覚えている人はいなくなる。
父が新発売の小さめの機械類が大好きだったこと、英語をしきりと勉強していたこと。
考えていたこと、思いや遺したかったものが、風化していくんだ。

 

捨てるものを分別しながらもやもやと考えていると、トイレからオムレットくんの叫び声が聞こえてきました。
「うわあ~!なんじゃこりゃ~!」
のぞきましたが、たいしたものじゃありません。

 

大量の殺虫剤でした。
中途半端に使っているものと、新品のものあわせて複数種類の大容量の半端なく大きな重たい缶です。

 

「誰を殺すつもりなんだ!ってぐらい出てくるよ!?殺虫剤ってこんなに買う必要あるの!?」

 

未使用のバルサン4、5個も出てきました。
むかで対策のものが多かったです。
大瓶で6個も7個も出てくるとちょっとめげる気持ちはわかりますが、このあたりは裏山から大きなむかでが出るのです。

 

さらに奥からもアリコロリ系が3缶ぐらい出てきました。
「どーしてこんなに!?熊ぐらいのゴキブリでも出るの?」
「あなたはむかでの怖さを知らないんだよ!でっかいんだから。ゲジゲジは気持ち悪いし、アリも怖いの!」

 

こういうものなら遠慮なく捨てられます。

 

子供は継ぐだけじゃなくて親の遺したものを選別して消し去り、壊して始末する役割も果たさなければならないんだな。
破壊して捨て去ることが次につながるんだな。
そう思いました。

 

 

 

 

選別している余裕がありません。
とりあえずアルバムなどすべてレンタル倉庫に送ることにします。
子供の頃の私の写真、なんとオムそばちゃんにそっくりです。

 

「こんな所にも何かある!」
こんな所にあるのか、というようなすみっこの収納から、大量に荷物が出てきました。
「お雛様だ!!!」

 

お雛様の前で言い合いです。

 

「どうしても持っていかなきゃだめ?」
「ダメ」
「どうしても?一気に荷物が増えるよ?」
「お雛様だけは…くるみくんだけならあきらめるけど、オムそばちゃんにどうしても見せてあげたい」

 

無理を言って梱包しました。
これのおかげで、送る荷物がものすごく増えました。

 

遠いし、何の荷物があるか正確に把握できないのでその場で決断しなければなりません。

 

ヤマトの集配所に運んだ後の押し問答です。
時間がなく、なんとコンビニから送りました。
(ファミマのお姉さん、本当にすみません)

 

お互いに疲れきってグッタリです。

 

 

 

 

 

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