奇妙な事件 1
夫婦二人ともふくよかだと、たまにふくよか自慢のようなものが始まったりすることがあります。
しかし、私は最近ちょっとダイエットをしてました!!
といっても、ほとんど変わりません。
ちなみに私のダイエット方法は、
1.おなかをへっこませて歩く
2.そもそも食べない
の二つです。
久しぶりに、若干効果が出たような気がするので、オムレット君のところに「痩せたよね!!!」と走っていきました。
「おなかが多少へっこんでも、横幅が変わらないと変わったように見えないんだよ!」
「減っこんだっていったよね!!へっこんだよね!!!!!」
「ドムがグフになったぐらいじゃ変わってないんだよ!!!」
不毛な争いです…💨
~~ 奇妙な事件 1 ~~
家を処分してしまう少し前のことです。
母から着信がものすごい日がありました。
しかし、慣れてしまっていたので
「あ~あ、また騒いでるわ」
ぐらいにしか考えていませんでした。
会いに行くと、血相を変えてこちらに突進してきます。
「???どうしたの?」
「………」
母は立ち止まりました。
「???」
今度は母が首をひねっています。
「何だったかな…?忘れた!!」
こちらがずっこけです。
「それは逆に気になる~~!何だったの?」
「あんたの顔を見たら抜けていったわ」
その日はそれで笑ってしまって、機嫌よく過ごすことができました。
そのまま帰ろうとすると、職員さんが呼び止めます。
「大丈夫でしたか?」
「今日、何かありました?」
そういえば、着信がすごかった…?
職員さんの話によると、午前中に母が血相を変えてすごい勢いで降りて来たんだそうです。
帰る準備などはしていなくて、手に電話を握りしめていたらしいです。
そしてこんな事を言っていたといいます。
「昔の知り合いの息子さんから、私に対してお金の無心がきている」
ええ~????
「事実ですか?」
「いやまさか、そんな。ぜんぜん事実じゃないです」
母の交友関係をすべて熟知しているわけではないですが、ありえないと思いました。
こちらに来て年を越すまでに、年賀状を母のお知り合いすべての人に送りました。
そこに、母の電話番号も書いたのです。
母の取っていた年賀状はずいぶん年月がバラバラでしたが、すべてを整理して母に交友関係について一つ一つ聞きました。
年賀状にメモして、これは送る、送らないと選別をしました。
その電話があったというのは二月です。
知り合いから何度か電話がかかったというのは話していました。
もちろん、田舎のことなのでわりと人間関係は密です。
子供さんとまで親しくしていることもあります。
ですが、皆さん普通にしっかりした方ばかりで、とてもあるはずがないことだと思いました。
そんなことがあったのを、私は日記に「母の妄想(たぶん)」として書き留めておきました。
そして、それが起きたのは家を処分したあとのことでした。
→→ 奇妙な事件 2 に続く