今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

不安 4

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 公園にばらが咲いていました。

 

大好きなレヴェイユさんのサイトのお花ほどすばらしい美しいお花ではないですが…
ちょっと足を止めて眺めました。
お花は心癒されます!

 

 

 

 

もちもち抱き枕

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 不安 4 ~~

 

 

「何か、奇妙に閉鎖的なつくりだなと思った。おばあちゃんのグループホームもそうだったし、そういう風に作ってあるんだなって思った」

 

そんな風に冷静に話していたオムレットくんなのに。

 

色々と考えていたんだなあ…。
色々とたくさん観察していたんだな、と思った…のに…。

 

いざ引っ越しするというと、理性ではわかっても感情が追い付いていない感じでした。

 

やっぱり、あの引っ越しの時の大喧嘩はオムレットくんも相当にトラウマになっているんだと感じました。
もう、話を出すことが出来なさそうです。

 

でも、でも!
とちょっと思います。

結局車を出して訪問しにいくのは私なのに!
私の楽は考えてくれないのかな…。

 

おばあちゃんが嫌われているというのとはちょっと違っていて、みんな私が不安定になるのを怖がっているみたいでした。

 

やっともとの生活が戻った…
と感じていたようなのです。

 

ちょっと泣きました。
結婚したら別世帯!!とよく言われます。
それが当たり前で正しい価値観みたいに。

 

母は母で、自分の身内以上に家族であることは、わたしにとっては変わりないのに。
くるみくんやオムそばちゃんを大事に思うのと同じなのに…。

 

迷惑で、狂ってしまっていても、そこは変わらないのに。

 

でも私には兄弟姉妹がいないので、こんな気持ちを理解してくれる人もいません。

 

母の存在感が大きすぎて、近くにいるとひしひし感じてしまうというのもわかります。
でも、物理的にわたしが楽なんです!

 

職場でも反対されました!
りきちゃん、やめときなよ~~~。家族の方が大事だよ!家族が反対してるのに、無理に動かさない方がいいよ~!」
「やっぱりそうなんですかね…」

 

そのホームにご家族を預けていた人がいて、色々と話を聞きました。
それで、最後に言われました。

 

「りきちゃん!敷金が発生するよ!あれは戻ってこないよ?それに次の所にも敷金払わないといけないしさ~!」

 

あ、そうか。
確かに。

 

そんな所ですとんと腑に落ちるなんて、そうとうに私も薄情だと思いますが、そこはかなり大きかったです。

 

そうだ。
今の所で、出来る限りわたしもみているようにしよう…。

 

 

→→ 不安 5 に続く

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