今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

うなぎ弁当

 

どこの会社にも互助会のようなものがあると思います。
飲み会のための積み立てをしています。

 

私は子供達がまだ小さいのでほとんどというか全く飲み会には参加はしません。
でも付き合いですし、互助会を抜けるのも角が立ちそうだし、そのままにしていました。

 

最近は、幹事さんが気を使って、飲み会がある時はちょうど飲み代と同じぐらいの値段のお菓子を買ってきてくれたりしてます。
なかなか美味しいお菓子が多くてそれはそれで嬉しく頂いていました。

 

しかしコロナの影響で飲み会は全てキャンセルになってしまいました!

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

そこで皆さん考えたようなのですが、この互助会の飲み会の積立を使って、かなりお高めのいつもなら食べられないようなお弁当をテイクアウトで頼んでみようということになりました。

 

これは大変良い計画です!
私も大賛成でした。

 

そして互助会のお金を使うのはうなぎ弁当に決まりました。

 

うなぎ弁当なんてすごいです。すごく食べてみたいです。
ですが何と、わたしが3日ばかりまとめてお休みを取っていた日にちでした。

 

でもうなぎ弁当は楽しみにしていたので、
「じゃあ私、取りに行きましょうか?会社まで」
と言うと
「いいよいいよそんなめんどくさいでしょ」
と言われました。

 

それもそうかと思いましたが、そのうち部署の人たちに間で弁当の話になりました。

 

そして一人の同僚の方(上品なかたです)が言います。
「そういえば、りきさん、この日お休みじゃなかったですか?」
「そうなんです。お休みなんです」
と答えると、
「そんな!もったいないじゃないですか、お弁当。せっかく互助会から出してもらえるのに」

 

それはそうなんだよな…。

 

 

「私も会社に取りに行きましょうかって言ったんですけどね。でもめんどくさいでしょって…」
「ええっ?何ですかそれは」
その方はかなりご立腹のようでした。

 

取りに来た方が絶対にいいですよ!だってせっかく払ってる、そのぶんのお金なんですよ。食べたいんでしょ?」
「いやそうなんですけど...」
「言った方がいいです!言いましょうよ絶対に!」

 

上品な方なのですが、押しはかなり強いです。
周りのどうしたのどうしたのとワイワイと尋ねられました。
「いやいや、何でもないです。何でもないんです」

 

でも本当にそうだな~もう一度言ってみようかな~。
ちょっと時間が経ってしまったので、今更うなぎうなぎと言いに行くのも恥ずかしい気がします。

 

そのいいよいいよと言われた方も大変勢いの良い人です。勢いの良い人と押しの強い人の間で板挟みのようになってしまいました。

 

私が行くと
「どうしたの!?」
と、もう語気強いです、

「あのう…う…うな…うなぎ…」
「何!どうしたの」
「うなぎ弁当なんですけど…」
「うなぎ!あれはいいって言ったでしょ」
「いや~でもやっぱりちょっと食べたくて…」
だってきっとめんどくさいよ!おやすみの途中でしょう!どこかに行く用事とかだって入れるでしょ」

 

それでもう一度カレンダーを出してみました。
確かにおやすみのど真ん中です。
これは確かに面倒くさいかもしれない…。

 

「そうでしょ!だからいいって言ったんだよ!いいよいいよ大丈夫別の日に自分で頼めばいいよ!互助会からお金は出してあげるから」

 

というわけで、無事うなぎ弁当は互助会のお金で食べることができるようになりました。
と言ってもまだだいぶ先の話なのでレポのようなものはできるかどうか分かりません。

 

忘れちゃってるかもしれません。

 

いつもだったら、おばあちゃん、たまにはいいもの食べに行こうと言って連れ出してあげれたのになあとちょっと思ったりもします。

忘れちゃうとは言っても、なんとなくその時間を一緒に共有したというのが自分の自己満足にもなります。

 

(ブログのネタにもなりますし)
食べ物は最初から自分としても消えていくものですし、忘れてしまっても自分も昨日何食べたかなんてだいぶ覚えていないですしダメージが割と少ないです。
暮らしているとなるとこれは別なのでしょうけど。

 

 

 

 

 

 

 

帰ってからオムレットくんにその話をしました。
「うなぎ弁当がね…」
私として、この話の面白かったところと聞いて欲しかったところは板ばさみになりながら、うなぎうなぎと言っていたところであったのです。

 

ところがオムレット君
「だめだよ!」
「!?」
「そのお金はそれぞれの個人の積み立てなんだから、ちゃんと現金で返さないと!」

「ええ~!?」
「うちなんて絶対そうしてるよ!最近はうるさいんだよ。横領になっちゃうでしょ。現金だよ絶対!」

 

これはとんでもなく別の意味でうるさくなってきました。
なんてこった。
全方向からそれぞれの考えがあって、どうしようもない感じです。
これは聞き流しました。
スルーです。

 

 

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これはアオギリでした。

 

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