携帯解約…できました!
店員さんがきちんと書いてくれたメモを、しばらくおばあちゃんグッズの中に入れておいたのですが、何せ二年です。
その間に引っ越しもあり、あれこれもあり、どこかに紛れてしまっていました。
「名前ぐらいならたぶん…大丈夫だと思います」
と言ってメモを受け取ったことまではっきり思い出しました。
すごく親切だったので、行けばなんとかなるぐらいのイメージだけがわたしの中に残ってたのです。
あの店員さんだったら、サポートに電話しろなんて言わなかっただろうな~。
ことりっぷ ショルダーバッグ SN-8192 レディース [PO10]
実際に対応してくれた店員さんは、切り口上の店員さんとは違う人でした。
気を使ってくれて
「先程おばあさまの携帯について教えられていましたが…」
と聞いてきます。
何となく、表情がこわばってるのは気のせいでしょうか。
これはめんどくさい客だぞと、わかりはじめたのかも。
「あっでも、委任状があればいいんですよね…」
「書けないじゃないかー!」
オムレットくん、完全に頭にきちゃってます。
「うんでもね、名前を手を添えて書いてもOKだってあるから…(どうせちょうど都合が良い事に通院のために一度会うから)」
と言いかけると、オムレットくん
「会えないじゃないかー!!」
「ええっ!?いやだから…(一週間後ぐらいに通院で会うから…)」
説明しようとしてるのにオムレットくん、ぐるっと向き直って、大きな声で言います。
「コロナで!コロナで会えないんです!!!」
「…………」
身振り手振りがすごいです。
かなりヒートアップしています。
「施設に入ってて!面会謝絶で!会えないんです!使うことも出来ないし名前も書けない!そんな時はどーしたら!いいんですか!」
鬼の首を取ったような言い分です。
は……はずかしい...。
すると店員さん
「なるほどちょっとこちらで調べてみます」
と言ってサポートの方に問い合わせをしてくれました。
施設が~コロナが~面会が~と、説明してる声が聞こえます。
説明するすきを窺っていたのですが、とても何も言えない雰囲気です。
長い電話が終わって
「誓約書を一筆添えてもらえれば、おばあさまの本人確認書類と代理人の本人確認書類が揃っていれば、解約は可能です」
とのことです。
えっ…?できるの?
やったー!!
オムレットくんのゴリ押しが通りました。
携帯の本体の一緒にauに引き取ってもらいました。
渡すときにも、チカチカ通知が光っています。
この携帯、いつもおばあちゃんこの通知嫌がってたな~。
もう本当に大嫌いと言って、布をかぶせていたなと思い出します。
不思議なことに、オムそばちゃんもこの通知を嫌ってました。
「それにね、充電に刺すといちいち、すごい音で鳴るの~!」
それもおばあちゃんが言ってたな。
実際、自分の家にあると、確かに充電を入れるとすごい音が鳴るし、メールが来た通知もチカチカ光って非常に目障りです。
(お年寄りが気づきやすいようにだと思います)
それがまた何のメールかと言うとそれは全てauの宣伝なのでした...。
今となってみると寂しい気持ちがあります。
電話番号に登録された母の友達のお話できる人だいぶ少なくなり手書きで控えても数名となりました。
こうして母のもの少しずつ処分していくのが子供の役割なんだろうなあと思います。
鬼押出し園の雲もとがって、空に突き刺さっているみたいでした。