今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

くるみと格闘

 

さて、また拾って来たはいいのですが、いいかげん、前に拾った大量のくるみを何とかしなければなりません。

 

くるみ割りすら曲げてしまうほど固いくるみです。
とんかちで叩いてみましたが、傷ひとつつかないばかりか、大変うるさいです。
マンション生活には厳しいです。

 

オムレットくんは、車で轢く案を出してきましたが、それをいったいどこでやるのかという話です。
粉々になったカスを始末しなければなりません。既に、いくつか割った殻でオムレットくんが指を怪我しています。
おにぐるみ、ジャパニーズ・ウォルナッツは、調べてみると本当に固いみたいです。

 

もうこれは、買うしかない!
調べてみると、日本くるみ用くるみわり器というのがあったので、それを購入しました!

 

 

古沢製作所 和くるみ割り器 ほじくるみん付 ブランド: 古沢製作所(Furusawa Seisakujyo)

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

オムレットくんによると、まずは殻ごとローストするらしいです。
すると、少しだけ口が開くので、そこからこじあけるんだとか。

 

しかし、ローストしてみたところ、口があいたのはわずかに1割程度でした。
ガッチリとかたくなに閉じているくるみの、どこからしみでてくるのか、ローストすると中から油が染み出しているものがありました。
あとはまったく変化なしです。とんかちもききません。

 

オムレットくん、自分が買った「くるみとり器」という、ほじくる奴でどうかしようとしていましたが、どうにもなりません。
こじあけるための隙間すらどこにもありません。

 

届いたくるみ割り機、ちょっと寝かせておいたのですが、今こそ活躍するときだっ!
はさんでみました。
ぐぬぬぬぬ…。
割れません…。
かった!かたいわこれ!どんだけ!

 

ふと思いついて、口が少し開いているやつをはさんでみると、これはすごく綺麗に割れました。
まあ、当たり前っちゃ当たり前です。中はみっちりと実がつまっています。
本当にクルミです!実は小さいですが、色も匂いも、ばっちりです。

 

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こじあけて取った貴重な実を、あっという間にオムそばちゃんが食べてしまい
「うん、おいしい!」
と言ってました。

 

悪戦苦闘して、少しだけコツがつかめてきました。
クッションの上に乗せて、こての原理で上から体重をかけて推しながら割りました。
それでも、一部割れても他は割れず、一つのくるみを四方八方から輪って、やっと中身をほじくり出すというありさまです。
でも、これでなければもう、割れる気がしません。
片側ががっちりとくるみをつかむ構造なので、それほどやりにくくはありません。
力がいるだけです。

 

しかし、レビューにあるよりは10倍ぐらい割りにくかったです。

 

西洋クルミと違って、実がつまりすぎているのでほじくりだすしか取る方法がない上に、実じたいも小さいので、既に包丁を入れてみじんぎりにしたような実が溜まっていきます。
やっと半分…。
まだ乾かしている分もあるというのに。

 

家族全員で分業で、割ってはほじくり、割ってはほじくりを繰り返しました。
殻が入っていると、この固さなので、歯が割れてしまいそうです。
この段階で、深めのおさらにこんもり取れました。

 

少なすぎて意欲を失うと書かれているのが怖かったですが、とりあえず半分でこれだけ取れれば十分です。
途中でオムレットくんが、メープルシロップをもってきました。

 

少し目を離したすきに、オムそばちゃんが…
「うわー、すごくおいしい!」
「ああ~!料理に入れようと思ってたのに~!」

 

私も食べてみました。
確かに美味しかったです。
美味しかったですが。

 

やはり、普通のクルミを買ってきてローストした方が…手間もかからずずっと美味しいような…。

 

しかし、くるみを割ったり騒いだり、手を怪我したりばんそうこうを貼ったりしていると、少し気が紛れてきました。
おばあちゃんうつから、ちょっと脱出できました。
(解決は何もしてませんが)

 

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 


星三製作所 18-0 木柄 クルミ取り ブランド: 星三製作所