終末の看取り方の話し合い
オムレットくんに話しました。
オムレットくん、私も当然感じていた疑問をはっきり口にしました。
「でも僕が疑問なのは、どうしてそんなになるのでわからなかったのかっていうことだよ!」
言っても仕方がないことなので、言わなかったですけど、それは本当に思っていたことでした。
「だって病院にも行ってたし、健康診断だってやってたわけでしょ?」
骨折をした時だって、あれほどレントゲンをたくさん取っていたのに…。
レントゲンを撮る部位が違えば見るところの違うんだとは思うんですが、わずか数ヶ月~1年の間にそんなにも広がってしまうものなのでしょうか。
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ここからは、すごくテンションの上下が激しい時間が続きました。
どっと体が重くなったり、どこか明るい気分になって体が動いている時間と両方です。
やはりコロナで会えない時間が 絶望が母を蝕んだのだとも思います。
その時間がなければ、多分私は、うつ状態や家族の間に生まれた亀裂などから立ち直ることができていなかったと思うので、コロナが憎くてたまらないという気持ちにもなれません。
しかし体が正直なもので夜になって大変な歯痛になりました。
理由は分かっています。
明日の朝行われる、お医者さんとケアマネさんとの話し合いに行きたくないのです。
長いこと痛みどめでだましだまし来ていたのですが、疲れついでに歯医者に電話をかけて、予約を入れました。
もうさすがに無理だと思うところもあり、母の診断を聞いて怖くなったのもあり、です。
お医者様にはちゃんと行かないとだめだ…。
これからのスケジュールが大変なことになっています。
・かかりつけ医さんとの話し合い
・歯医者の予約。
・オムそばちゃんの運動会
・オムレットくんがずっと行きたがっていたお墓参りの旅行
これが、一週間以内にぜんぶあります。
お墓参り旅行は、もうずいぶん前から計画を立てていて、GOTOトラベルにあわせてオムレットくんが自分で予約を取り、あれこれ手配していたものでした。
相当に熱が入っていたので、運動会も雨だったら学校の振替休日がずれるとか、くるみくんの学校に、連絡しておくようにだとか、あれこれと言ってました。
しかし、この状況で話し合いがどうなるのか、いったい本当に旅行に行けるのか、よくわかりません。
* * *
朝からすごく行きたくない気持ち満々でしたが、なんとか体を起こして5分遅れで着きました。
お医者様もまだいらっしゃっていないとのことでした。
私も、このかかりつけ医さん、いつも何時と決めていても遅いので、5分遅れぐらいなら私もかまわないか、と思っていた所がありました。
母の部屋をたずねました。
いつもガッチリと離れようとしないリビングにいません。
最近呼び出されていた時は、いつ訪れても、部屋にいました。
自分の部屋で横になって、でも目を開いて天井を見ていました。
「どうしたの、家で何かあった?」
と聞きます。
ちょっとドキッとしましたが、母は結構会いに行くといつも、誰かに何かあったのかと聞くことが多いので、あまり考えないことにしました。
そして、いい機会だと思い、爪切りを探しました。
病院に行ったときから、すごく伸びている爪が気になっていました。
魔女の爪みたいに伸びてしまっています。
施設の人が来て、気になっていたんですと申し訳なさそうな顔をします。
爪を切っていると、とても切りにくいです。
ゴツゴツボコボコとして、爪と皮膚のつなぎ目の肉の部分が盛り上がって爪を押し上げています。
こりゃ手がつけられないわけだ。
しかも忙しいでしょう。
また、赤いカバンを探しています!
「あの赤いカバンはどこ」
「そこにあるよ」
無理に起こしたりせずに、億劫そうにしているのをそのままにしておきました。
お薬が運ばれてきたり、母はこれなら好きで飲むからと言ってポカリが運ばれてきたりします。
やっとお医者さんの到着です。
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