かわっとるね、という言葉
ゲゲゲの女房のふみえさん、働くことを、よしやってみようと思った瞬間に子供が出来てしまいます。
まだ一つも売ってない状態です。
「子供か。子供は大変だぞ」
と向井理が演じる水木しげるが言うのですが、
いやいや子供って一人じゃできませんから!あなたも深く関わってますから!
と強く言いたい気持ちです。
まあ奥さんはすごく専業主婦タイプなので、水木しげるもそのこともよくわかってますし、鬼張り切って一生懸命漫画も書いて頑張るわけですが…。
家計を一手に担っているので、プレッシャーになる気持ちもわかるのですけどね。
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なんとなく、こんな風に現在の価値観から見るとそれはないだろ~というような言動があります。
しかし、周囲の人であったり、本人だったりする、ふわっとしたフォローがあります。
じつにふわっとしてるのですが、それで主人公ちゃん、嬉しくなって、見ている私も単純なので嬉しくなって、スルスルと生活が続いていくという、そういう流れの話です。
母によく聞かされていた昔の生活、見ていたらきっとこうだったんだろうな~という風に、すんなりと入ってきて、それもあってゲゲゲの女房は大好きなのです。
父は、教師をしながら土日はピアノのレッスンをして小金を稼ぐという生活でした。
今だったら完全に副業に抵触するのではないかと思われます。
昔は緩やかな時代だったんですね。
主人公は田舎から東京に出てくるわけですが、何となくちゃきちゃきとした下町の奥さんたちに囲まれてにぎやかに生活を送ります。
神奈川なのでちょっと違うこともあるのですが、やっぱり田舎の人とこちらの関東の人…と言うと広すぎてアレですけど、首都圏の人は全然違います。
それは気質や地域の違いというよりも、「日々たくさんの人に触れている」という面で違います。
そういう感じがします。
たくさんの人がいるので、たくさんの価値観があるということも実感として本能的に分かっています。
田舎の人はそういうところがありません。
「変わっとるね」とすぐ言います
私はこの「変わってるね」という言葉が大嫌いでした。
いろんな人がいていいでしょ、と常々思っていました。
自分の予想する人間像から少しでもはみ出ていると、すぐ「変わってるね」という風に一言で済ませる。
ぽんと型にはめてしまって分類されてしまう所が、疎外感も感じるし、とても嫌でした。
首都圏の人も、内心では「変わっているな」と思うのかもしれませんけど、同時に「まあいろんな人がいるから」という意識も常にあります。
「まあ、色んな人がいるから」
というフレーズは、田舎で言う
「かわっとるね」
と意味は同じですけど、言葉のさわりがぜんぜん、違います。
その代わり、ホームレスさんや浮浪者のような人、スリ、空き巣、犯罪者も首都圏は格段に多いです。
まさにいろんな人がいます。
こういう風に感じるのは、ぜったいに私が田舎者だからです。
それは間違いありません。
で、私も専業主婦になりたいな~!
なんて思いながら、ゲゲゲの女房見ていました。
こんなに貧乏だけど、なんとかやれるのだから、うちもなんとかやれはしまいか。
貧乏なりにすごく好きなところがありました。
子供のお祝い金(お雛様を買うためのお金)も住宅ローンに突っ込んでしまうのですけど、その代わりに水木しげるがふすまいっぱいに折り紙のお雛様を張って、絵も描いて祝ってくれるシーン。
なんだかジーンとしてしまいます。
こういうところが要所要所で好きなのです。
ここからは、胸が痛くなるほどの貧乏が続いて、電気まで止められたり…。
平成のおしんと言いたいぐらいすごいです。
クライマックスは、やはり雑誌社が自ら、水木しげるをスカウトにやってくる所です。
ここから先は、右肩あがりで成功する…ところは、それほど興味がなくて…。
やっぱり、貧乏生活が一番、おもしろいです!
主人公、何度も仕事しようとするのですが、みずきプロダクションの経理でさえ、あれよあれよという間に義姉に決まってしまい、すべてのチャンスがつぶれていき、完全に専業主婦です。
うらやましい。
ゲゲゲの女房の話題は、これくらいにしておきます。
あっ、そういえば、お子さんが大学生や中学三年生になったときに
「子どもたちはロボットアニメに夢中だし」
というひとことがでてきます。
これがオムレットくんの(わたしも)大好きなガンダムのことだー!と、感慨深い思いでした。
草津で撮った、苔の写真です。