今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

おトイレ

 

そうだコーヒーをいれよう。

 

母がうろうろしている間に、ドリップ式でコーヒーを入れてみました。
これは母が自立型の施設にいた時、うちに来た時にいつもやっていたことです。

 

コーヒーが体にいいか悪いかなんてもう考えませんでした。
ミニクロワッサンも食べたいだけ食べればいいさ。

 

母はコーヒーを飲み、
「ちょっと苦いわ」
と言って苦笑いしました。
母はストレート派だったはずなのになあ。

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

そこで、お砂糖を入れてみるとこれがまた、ガブガブ飲みます。
良かった良かった。

 

くるみくんが帰ってきました。
オムそばちゃんのことははっきりとわかったのですがくるみ君のことは
「わからん!だれやろ?」
と言います。

 

確かに、高校生の男子なんて、いとこだってもううちには遊びに来ませんでしたし、そもそもが触れることがないです。
くるみくん、大きくなってしまったからなあ。
ですが、存在に違和感はないようです。

 

くるみくん、母を見て
「痩せたね」
と一言言いました。
そして笑顔を見せてくれました。

 

ミニクロワッサンを食べ、コーヒーを飲み…。
そしてどうも、便が出たような気がします。

 

においがします。
私はちょうど片付け終わり洗濯物も干し終わって、いい感じのところでした。

「お母さん、パンツ変えよう」

 

大人のパンツを換えるのは、本当に初めてです。
しかしやってみないといけない。
これは、いつか一度は絶対やらないといけないと思っていたことでした。

 

他人にすべておまかせして、まったく手を出さないでいるなんて…。
今までが、楽すぎました。
母は本当に下の世話については、しっかりしていて有難い人でした。

 

ちょっと見てみると、かなりべっとりとくっついています。
これは難しい。

 

寝かせることもできませんし、下手に動くと大惨事になってしまいそうです。

 

そのまま、お風呂に連れて行きました。
服を脱いでもらって、一緒に お風呂に入ります。
下剤を飲んでいるというだけあって、かなり流動性のものでした。

 

そのまま全部流してしまいました。
子どもたちの時にたまにやったことです。

 

泡のボディソープを出してあげると、自分できれいに洗っています。
それもこれも、こうやって自分でしっかりと立って、歩ける母だからできることなのだと思いました。

 

これが寝たきりの人であれば、お風呂に連れて行ってシャワーを浴びさせるなんて大変なのでもう、体をふいてあげるぐらいしかできません。

 

スッキリと綺麗になって パンツ型オムツを履いてもらいました。
服を着せて靴下を履かせて、というのも、私は本当にまともに行ったのは初めてです。
それほど母は今までしっかりしていたのです。

 

それはそれは色々と大変だったけれど…何度も思うことだけれど、こちらの面では本当に母は 優等生だった。

 

私が母のことを見ている間、くるみ君がまとめたゴミを捨てたり、何かと手伝ってくれました。

 

オムそばちゃんは、これはたまらないと思ったのか、急いで習い事に出て行っていました。

 

そろそろ帰ってもらわねばなりません。
「お母さん疲れた?」
と聞くと。
「全然。全く大丈夫」
と、すごくしっかりした声で言いました。

 

母を施設に送り届けながら、お風呂場で見た母の本当に痩せていた体を思い出します。
太ももなど、中の脂肪が全くなくなって 皮の袋みたいになってしまっていました。
洗っていると骨が直接触れる感じです。

 

体中に停めていた栄養という栄養を全て使ってしまっている感じです。
問題はこの後なんじゃないだろうか。

 

 

 

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