今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

救急へ

 

先生、
「ちょっと待って、電話してあげる。待合室で待ってて」
と言って大きな病院に電話をかけ始めました。

 

そして少したつと看護婦さんがみんなの前でこんな風に大きな声で言いました。

 

「りきさん、先生が救急車を呼んだので、もうすぐ着きますから待っていてくださいね~」

 

ええええええ!
嘘でしょおおおお。

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

この狭い病院に一体どうやって?と思う間もなく、ピーポーピーポーと音が鳴り響き、素晴らしい早さで救急隊員の方がどやどやとやってきました。

 

大きな病院を紹介するって今か!
今なのか!
そうか骨折だから放置できないのか~!
バカは私だった!

 

この病院、狭い上に5階なんて高さにあるのです。
みんな見ています!


おばあちゃん、無言でいて顔も見えません。

 

とりあえず車椅子でそのまま降り、それから担架に乗せることになりました。
どやどやと降りるときに、靴を履き替えようとあたふたしていたら、おばさまがビニール袋をくれました。
「あんた、これに靴を入れなさい!靴を入れるものがいるわよ」
すごく有難かったです。

 

そしてあっという間に私も救急車に乗せられてしまいました。
家の横に路駐してあるままの車はどうしよう。
大きな病院から帰る時はどうすれば?
ですが付き添いは必要です。

 

私は何と、救急車に乗るのはこれが生まれて初めてです!

 

そんな経験なんてない方がいいですが、私も母ものんびりした時間から急に緊張に突き落とされました。

 

私は激しく頭痛がしてきました。
薬が飲みたい…。

 

しかしこれは、結果として病院の先生に感謝せねばならないことでした。
かかりつけ医さんから救急に運んでもらったので、すごい速さであっという間に診察を受けることができたのです。

 

もしこれが紹介状をもらっただけで一旦返されていて、予約を取ってから一般診療で診察していたなら、多分また何時間も何時間も何~~~時間も、ものすごい長さで待たなければならなかったはずです。
(多少、以前のうらみが入ってます)

 

母はあっという間に運ばれていきました。

 

それで、私は待合室で、気をもみながら待っていたときのことです。

 

救急の待合室で待っている人、私の隣の隣に座っている人の所に、全身防護服を付けた看護士さんが急いでやってきました。

 

といっても、救急のかたは全員、防護服をつけているので、それほど気になりませんでした。

 

すると、看護士さん、こんな風に言ってます。
「陽性でしたので、これから面会はできなくなりま~す」

 

!!!!

 

これはマジでやばいです。
こんなにも身近にコロナを感じたのは、初めてでした。

 

しかし、家族のかたも、看護婦さんも、実に淡々としていました。
「あっ、陽性ですんで」
「あーそうなんだ」
「はいそうですね」
というような、特に何か特別なことが起きたような感じではありません。
インフルエンザぐらいの感じでした。

 

でも看護婦さんは全身防護服なのです。

 

こっ…これが…最前線というものなのか…。
派手さも緊迫感もなくて、もう日常という感じでした。

 

そこで重ねて、周囲にアルコールスプレーをしてあわてて拭いてまわるという感じでもありませんでした。
周りの人も落ち着いています。

 

テレビのコメンテーターの鎮痛な顔とか、医療現場は悲鳴をあげています!!!!という感じはどこにもありません。

 

でも、この人のご家族はここから入院になってしまい、そこからはもう会うことはできないんだ…。

 

 

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なんじゃこりゃという感じなのですが、小田原城だったと思います...。
お城の壁ぬりの説明だと思います。

 

 

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