今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

通常どおりの最後の日&母に会えました

 

最後の日ですが、通常運転の叱責の嵐です。

辞めるその日までこれって、そんなのあり!?

おとなりの人が、眉に酸を寄せて言いました。
「君はもうこれを聞かなくてもいいんだね。ネチネチネチネチ…………つらいよ」
「そうなんです聞いてるのがつらいですよね」
「つらい!」

 

ブラックリストに入ってると言ってましたが、たしかに、今までも、うちの会社は割とこういう叱責はよくするタイプでした。
企業風土みたいなところがありました。

 

でも、何となくそれはみんな、関東(ざっくりですが…)のきっぷのいい、人情もある激しいやり取りというところがありました。

 

こんな風に、機械的にひたすら責め立てる、というのでは全くありませんでした。

 

それでも続けていかなければならない人たちはつらいです。

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

さて、そろそろ、自分の部署にお菓子を配る時間が近づいてきました。
が、なんとこのタイミングでゴリラさん、白くまさんを呼びつけて、激しく叱責を始めました。

 

何故。
何故今。

 

朝もやってて、「つらい!」と言われてたのに、帰るときも叱責してるんて……。

 

15年近くつとめた私が、最後の日で最後の時間なのに。

 

でもこういう人です。
なんかそういう人情のわかる気遣いみたいなものは死ぬほどない人なのです。
まったく関係ないんです。

 

時間もないし、仕方ないので無理やり横から割り込んでお菓子を渡して挨拶をしました。
「あの~、これで終わりなんで…」
なんでこんなのに巻き込まれなきゃいけないのか。

 

白くまさん、また、
「助けてくれてありがとう」
みたいな顔してるゥ~っ!!

 

いや、違う!
もう時間なんですから!

 

最後の最後まで、何一つ変わることはなかったなあ。

 

明るく、職場をあとにしました。
なんだか世界が明るいです。
雨も上がったし。

 

ハローワークでやっているという介護の講習というのは魅力的です!
この感じなら、ぜんぜん受けることもできそうです。

 

こんなに、引継ぎであれこれしたときに、熱を出して来れませんというのを避けるため、ワクチンもまだ打っていませんでしたが、それも予約を入れようと思います。

 

オムレットくんは二回目が来週です。
1回目はまーーーったく何の副反応も出ていません。つよいです。
家の中も片付けよう!

 

 

* * *

 

 

この大騒ぎの1~6月までの間なのですが、わたしは何度か、母に会うことができました。

 

定期の「お医者さんとのお話し合い」です。

 

本当はいけないのだと言いつつも、気を使って会わせてくれました。
母は、ちんまりとして、普通に歩いたり座ったりしていました。
髪は真っ白です。
染めてくれっていったあの話はどうなったんだろうか。

 

私を見て、思いがけないものを見たという風に、パッと顔を輝かせました。
ちょっと胸が締め付けられる気がしました。

 

「あらあら、まあまあ」
「ご機嫌だね」
「わたしのむすめ!」

 

そして、周囲の人と、とても仲良さそうにしています。
和やかな空気が漂っています。

 

つらいことの多かった6~7月ですが、この時は、会えたことも、穏やかだったこともとてもうれしかったです。

 

 

これも遠い昔に東京でお友達とディナーした時の食事です。

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