ひとりで 1
おばあちゃんちのカーテンレールが壊れてしまいました~~~
検索して出てきたこちらのサイトに、
「カーテンレールの存在なくして、カーテンが持つ効果は発揮されませんので」
と書かれていて笑ってしまいました。
そりゃそうだ!
おっしゃるとおり。ごもっともですね。
リーフ型カーテンレール。窓際をオシャレに! (60cm~110cm, アンティークゴールド。伸縮。アイアン)
~~ ひとりで 1 ~~
その時の車両はとても微妙な混み具合でした。
座席はすべて埋まっていて、かなりの人が立っていますが混雑というほどでもありません。
電車の中を迷惑もかえりみず歩き回りましたが、いません!
両隣の車両にももいません。
電車が止まりました。
いったん降りて、くるみくんは東側、私は西側に向かって、電車の中を探しながらホームを走り回りましたが、姿はありません。
どういうことだろう!?
どこかで降りた?
降りてどうするつもりだろう?
もしかして…。
出し抜かれた!?
「ごめん、おれが目を離したから…」
くるみくんがまた謝りました。
「いやいや、目を離したのはお母さんだから!あんたのせいじゃないよ!!」
「どうする?家に帰る?」
くるみくんが何気に怖いことを言いました。
「警察…」
「警察に電話する?」
はじめて、警察の名前が頭に浮かびました。
くるみくんは自分の携帯電話を取り出してもう110番を打とうとしています。
「待って待って」
「どうすんの?」
「もう一度だけ、探してみよう」
とんぼ返りで小田原駅に戻りました。
オムそばちゃんに電話をかけました。
「もし、チャイムが鳴っておばあちゃんだったら、入れてあげて!それで連絡をちょうだい」
勤務中のオムレットくんにもかけて事情を話しました。
くるみくんはぼやいていました。
「もう本当にばあちゃんヤバい。怖すぎる」
小田原駅で駅員さんにたずねましたが、戻って来てはいないと言います。
でもさっきの駅員さんではありません。
切符を買っている可能性もありそうです。
おそろしい一瞬でした。
どうしたらいいか迷います。
新幹線に乗ってしまっているのだろうか?どこかで迷子になっている?
警察…?
「くるみくん、家に戻って!私このまま実家に行くから」
「そのまま行く?」
「いいから、家に戻って。これ以上オムそばちゃんも一人にしておけないし。おばあちゃんが戻ってきたら、つかまえて!」
くるみくんは家に帰ってもらいました。
乗車券は当日なのでまだきます。
指定席の切符だけをとりなおし、新幹線にそのまま乗り込みました。
→→ ひとりで 2 に続く