今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

入居まで 3

出来る限り、一番居心地の良い環境にしてあげたい、とは思ったのですが…。 すべてをかなえることは難しい。

入居まで 2

ついに、入居の日がやってきました。 「今日からいよいよ入居だね」と言うと、「ええっ!?」 母はびっくりします。

入居まで 1

施設に行っては荷物の整理をします。 落ち着いていますが、やはり突然、びっくりします。 「えっ!?あたしここで暮らすの!?」

学校の思い出

シロは雑書の白犬で、(記憶の中では)素直で賢くてお利巧でした。 授業中は決して吠えずにじっとしていました。

最後の荷物 2

レンタカーで生まれ育った区と団地をまわりました。 もう次はいつ来られるかわからないと思いました。

最後の荷物 1

朝に義理実家に一緒に行くふりをしてオムレットくん、オムそばちゃんと家を出ました。 二重鍵のことと、薬をくるみくんに託しました。

迷い 4

母と私は、ケンカをしなれている親子です。 でも私は、子供たちのことを忘れていました。 すごい勢いで参加してきます。

迷い 3

ホームに荷物が届いたので、受け取りと整理をしました。 施設の部屋は、本棚を置いて母の好きな本が一面に並び、服も見慣れたタンスにつめたまま運びこまれました。

迷い 2

施設の所長さんから電話がありました。 「あの、ちょっと入居前に緊急のご相談がありまして…」 「!!」

迷い 1

「家を飛び出したあの時ね。頭の中がめちゃくちゃになって混乱して、どうしていいかわからなくなるの」 「そうなんだ…」

家での母 5

翌日、母は騒ぎなどまるで忘れたような顔をしています。 こちらもさすがに、一喜一憂して感情を乱されるのは無駄だ、くらいは学習をしました。

家での母 4

母は、服装を直してよっこらしょっと立ち上がりました。 「大丈夫です。立てます。歩けます」 今まで地べたにぺったりすわっていたのに、砂も自分で払っています。

閑話 くるみ君の先週の料理

くるみくんが 「ごはん残ってるからチャーハン作っていい?」 と聞いてきました。

家での母 3

「くるみくーん!!!ありがとう!!よくつかまえてくれた!」 くるみくんは、路地を指差しました。 「追い付いた時は、人に道を聞いてた」

家での母 2

でも今日は、くるみくんがあとを追ってくれたので、若干の安心感はありました。 駅までの道、捕まえてくれるかな!?

家での母 1

帰ってきた私を迎えた母は、今までどおりの普通の姿と表情でした。 しっかりした口調で話します。 「家はどうだった?ありがとう、荷物は送った?」と言います。

ひとりで 5

「ねえちゃんにはもう会われんのかね…」 そう言って涙を見せてくれたおばちゃん。やっぱり長年、うちの母に寄り添っていてくれたおばちゃんでした。

閑話 関ケ原

オムレットくんがBSで、昔やっていた大河ドラマの「葵三代」を見ています。

ひとりで 4

実家に戻って出る支度をしていると電話がかかってきたので取りました。 あっ! 別のおばさん(母の妹)でした。

ひとりで 3

「家に着いた。おばあちゃんどうしてる?」 「大丈夫、機嫌よく普通にしてるよ~!」 どういうことなんだってばよ。

ひとりで 2

もし母がどっちに行っていたとしても、家ならくるみくん、実家ならわたしが捕まえられる。

閑話 腱鞘炎...?五十肩?

肩が痛くて、クリックすると激痛が走ります。 右手のしびれ…これは腱鞘炎なのだろうか。

ひとりで 1

その時の車両はとても微妙な混み具合でした。 電車の中を迷惑もかえりみず歩き回りましたが、いません!

閑話 オムそばちゃんの料理

オムそばちゃんはいつも面倒ごとはするする~っと逃げているので、今日はしっかり捕まえました。 「忙しいからね、手伝って」

逃走劇 5

やっと母をうちの方に戻るホームまで誘導できました。 あれほどしゃっきり歩いていた母ですが、帰る時はゆっくりと慎重に亀のような足取りでした。

逃走劇 4

「だから何で売ってくれんの!?おかしいじゃない!わたしが!」 「でもね、おばあちゃん、ご家族がこうして反対されてるじゃないですか。それはやっぱり、もう一度ちゃんとお話されたほうがいいんじゃないですか」 駅員さんが一番冷静でした。

逃走劇 3

くるみくんが横から引っ張りました。 「ばあちゃん、後ろ人が来てっから。ちょっとどこう」

閑話 めがね

暑い毎日が続きます! 「おばあちゃんお待たせ~」 おばあちゃんの部屋に入って、あまりに暑いので眼鏡をはずして汗を拭きました。

逃走劇 2

私もくるみくんも黙り込んでいました。 ショックが大きくて疲れも吹き飛んでいます。 「あの人やばい。マジで危険」 くるみくんがつぶやきます。