昔話
もっと早く、根掘り葉掘り、きちんと話を聞いておくんだったな~。
おばちゃんは、たくさんのことを話してくれました。
義母さんが昔、学習教材の営業をしたことがあったそうです。 うちも取ってました!大好きでした。
S先生の話は父がいようといまいとかまわずに公言して話すのに、母はこの本当の「S先生を断った本当の理由」は決して話しませんでした。
不思議なことですが父は、母が自分のモテ自慢をするのを聞いてもぜんぜん平気そうでした。 ショックだとか嫉妬だとか、まったくないみたいでした。
若い時の母に求婚しにきた学校の先生…! 私はどうして断ったのかさっぱりわかりませんでした。
12歳で見初めて15、6そこそこの女の子の親に結婚を申し込みに来る…。今の世の中なら、ロリコンじゃないかー!!と言われてしまいそうな話なのですが…。
この前まだまだ元気な一番年下のおばにあった時に 「りきちゃん、お母さんの恋愛を書いてあげたら!」 と言われました。
2005年の自分の日記の中に、母の記憶のかけらのようなものを見つけました。
終戦1年前に、おじいちゃんに「赤紙」(軍の召集令状)が来ました。 母の語り口は感情がこもっていて面白くて、劇を聞いているようでした。
母の父、わたしのおじいちゃんは山口県出身でした。 「毛利の殿様」の話を母にもよくしていたようです。