わたしはついに、「けいちゃん」おじさんに電話をかけました。

気を取り直し、それから毎日「クーラーをつけた！？」という電話をはじめました。

ヘルパーさんと電話ごしに話した母の様子は、衝撃的なものでした。

まだ私も、母を引き取ることを完全に受け入れられたわけではありません。

まだはてなに慣れず...手探り状態です。

なんとなく春になって気鬱の病のようなものを覚え、朝起き上がれなかったり仕事が辛かったりしました。

およそ二月から、じわじわと「何か」が進行し続けているのです。

私は記録をつけながら、毎晩のように母と言い合いを重ねました。

家族のご紹介です。オムレットくん、オムそばちゃん、くるみくんです。

謝罪の電話をかけると、お隣さんはなごやかに話してくれました。

思い切ってここで母に突っ込んで話をしました。通帳、年金、貴重品など。

落ち着け、落ち着け。これではだめだ。そんなのまずいことはわかっていました。

いくつか選択肢を思い浮かべました。遠方介護から自宅介護まで。

オムレットくんは料理が私よりじょうずです。

わたしは介護についての情報を検索しはじめました。

母にすぐに電話を折り返して、伝えました。

「いやいやちょっと待って」驚きと失望のあまり、強い口調になってしまいました。

「おばあちゃん！」小学生の娘のオムそばちゃんが生意気な大声で言いました。

結局、わたしは起きざるを得ませんでした。

母のおしゃべりが止まりません。 これはどこなの？あれはどうなの？ これはどうしたらいいの？これはここでいいの？

私はオムレットくんに話をしました。お母さんがちょっと変だと思う。

母からの電話に出ると、昨日の異様な雰囲気はきれいに消えていました。

記録はあとでとても役立ちました。書いているうちに、少しだけ心が落ち着いてきました。

おばあちゃんが何を言っているのかわからない。