今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

昔話のつづき

 

「いまさら、すごく基本的なことを聞くようだけど、大陸から『引き揚げ』してきてから、いったい最初はどこに住んだの?」

 

というようなところから、聞いてみました。
おばちゃんは、たくさんのことを話してくれました。

 

母の生い立ちはこのあたりで書きましたけど…。

 

zerohours.hatenablog.com

 

 

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

このブログ、つけておいて本当に良かったなあと、ちょっとしみじみ思っています。
このころ(数年前)ははっきりと覚えていた私ですら、少し忘れかけています!

 

年齢もあり、ストレスもあり…。
今は、少し回復してきたように思いますが、やはり年齢はどうしようもありません。

 

まず、引き揚げてきてから、郷里のかなり田舎なところに居を構えたようです。
かなりの内陸だし、山の中の盆地です。

 

そういえば、母が疎開っ子、疎開っ子といってからかわれたという話をしていました。

 

わたしはかなり晩年になって生まれた子供ですけど、母は本当になまりがないな!とずっと思っていました。

 

その「なまりのなさ」も、容貌と一緒になって、少し母を周囲の人々から違う風に遠ざけていたと思います。

 

少なくとも、よく母だけでなく、おばたちも言うように「田舎のおばちゃんたち」とは自分たちは違うのよっ、という自負があったと思います。
そんな自負は、地域に古くから住んでいる人たちにとって、たいへんに目障りであったであろうことも、推察できます。

 

しかし母は、とても性格がつよいので、疎開っ子とからかわれても、まるで平気な顔をしていたそうです。
すると、上級生の女子が集まってきて、裏山に呼び出されたことがあったと言っていました。

 

「そ、それでどうしたの!?」

 

まるでまんがかドラマのような展開に、幼かった私はびっくりしてしまいました。

 

「それがね、何て言い合いをしたのかよく覚えてない。生意気だとか何とか言われたような気がする。でもとにかく、何て言い返したかは覚えてないけど、平気な顔して強い口調で言い返したら、びっくりした顔して黙ってしまったのを覚えてる。そのうち、だれかが先生を呼んできて、ばらばらみんな散っていったの」

 

そうなんだ…。

 

とりあえず、呼び出したとはいっても女子のこと、暴力沙汰になるようなことはなかったようです。

 

「でもね、おばあちゃん(母の母です)が先生に呼び出されて、話し合いになった。でもねー、おばあちゃんきれいな人だったからね!映画女優みたいだって言われてて、教室の窓は鈴なりだったのよ!男子からも、『おまえのお母さん美人やな~』って言われたこと何度もあった」

 

母の母は、おだやかな顔立ちの人でした。
わりと彫りが深くて、なめらかな肌を持っていたことを覚えています。

 

私は、母の方がきれいだな~と思っていました。

 

しかし、悲しいほどこういう容貌を自分が受け継がなかったことを考えるとかなり複雑です。
いいんです、父に似ていれば…それで…。(複雑)

 

 

* * *

 

 

で、肝心の母の恋愛といえばです。

 

まず筆頭はS先生です

 

こちらで書きました。

zerohours.hatenablog.com

 

でもこれは、母がまだ若かった頃のことです。
中学生というとJCです。JKですらありません。

 

それで先生とそのまま結婚というのは、さすがに母も、今一つぴんとこなかったのかもしれません。

 

でも母は、このお話がたいそう自慢で、何度も何度も何度~~~も話してきかせられました。

 

先生がいかにモテたか、というのも忘れずに話してきかせて、
モテた人からモテた→しかもフッた=それぐらい自分はすごい!

という論調であったと思います。

 

母を知っている人ならみな、
「まあ、あの人だから」
でわかってもらえることと思います。

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 


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