今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

オムそばちゃんの反抗期

 

オムそばちゃんも大きくなってきて、反抗期が近付いてきているみたいです。
一度こうと意志を固めると、なかなか言う事をきかなくなりました。

 

「これをして!」
「しない!」
「だめ!しなきゃいけないの!」
「やだ!」

 

私がオムそばちゃんと押し問答をしていると、たまにくるみくんが乱入してきます。

 

「調子に乗ってんじゃねえよ!お前最近ひどいぞ、全然やんないじゃん!やらなきゃいけないことはやらないといけないんだよ!」

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

くるみくん、言ってることはもう私が言いたいことそのものでその通り!なのですが、問題は突き飛ばしたり頭を叩いたりすることです。

 

「暴力振るわないで!!」

 

そこは私が入ってなだめます。

 

くるみくんには怒るだけの理由があること…。
でも力の弱い、しかも女子に対して暴力は絶対にいけないこと…。

 

何度も話してますけど、くるみくんが怒るのにちゃんと理由があることが問題をややこしくしています。
まったくどちらかだけが悪いのなら別なのですが。
私が怒るタイミングを見計らっていても、私よりも先にくるみくんがキレてしまうので、いつもこのパターンに陥ってしまいます。

 

オムそばちゃん、涙目でおにいちゃんをにらんでいます。
「おにいちゃんだって…どうして人には都合があるってことがわからないの…」
なんてぶつぶつ言ってます。
たまにそれを聞きつけたくるみくんがまた怒ります。

 

でも、のろのろしてたのもオムそばちゃんです。

 

うらめしそうな顔をしているオムそばちゃんを見ると心配になります。
私が怒るべき所をくるみくんがかわりに怒ってしまって、くるみくんが嫌われたらこれは私が悪いだろうな。
おにいちゃんを嫌いにならないといいな…。

 

そんな時、モニタリングという番組で「親に点数をつける新成人」をやってました。
「親御さんは何点ですか?」
と聞いて回って、みなさんさまざまな点数をつけてます。

 

「お母さん80点、お父さん65点」
「お母さん100点、お父さん100点」

 

いろんな意見が出てますが、ちょっとお父さんが低いことが多いです。

 

それを見たオムそばちゃん。
「うちに点数をつけるとすると~」
と言い出しました。
おお、どうなるのかな?
「お母さん0点、お父さん0点。おにいちゃん100点て感じかな!」

 

ぽかーん
れ…れ…0点...!

 

くるみくん
「ひでぇ」
とつぶやいてます。

 

「まってオムそばちゃん、お母さんはともかく、どうしてお父さんまで0点なの!?」
するとオムそばちゃん、得意そうな顔でこんな風に言いました。

 

「だって、お父さんはわたしのこと甘やかしすぎるし、お母さんはおにいちゃんに頼りすぎてる。いつもすぐおにいちゃんに頼むでしょ。わたしを育ててるのはおにいちゃん!おにいちゃんがしつけてお兄ちゃんが教えてるの」

 

くるみくんを見ると、思わず笑顔がこぼれたって感じの顔になっちゃってます。

 

兄冥利につきるだろうなあ。
「ばか、そこは10点ぐらいつけてやれよ」

 

10点...。
すくない...。

 

 

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