迷い 3
日曜日の朝、オムレットくんが
「ホットケーキできたよ!!」
あらぁ~ありがとう。
またお料理したくなったのかな?
最近は雨つづきで、オムレットくんの大好きな釣りにも行けていません。
夜は、「今日はカレーにします!」
オムレットくんのカレーは男の料理という感じでにんじんがぶつ切りです。
(私はこどもたちに気を使って小さく切ります)
オムそばちゃんはがつがつ食べていましたが、くるみくんが残しそうになって・・・
💥ひじで小突いて食べてもらいました。
目をつぶって食べていました。
偏食くんは困ります!!
~~ 迷い 3 ~~
母のできること
・歯が丈夫で、噛むことにはまったく問題がありません。(とてもだいじなことのようです!)
・トイレが自分でできます。
・お風呂も自分で入れます。頭も洗っていました。
・着替えも問題ありません。
・洗濯物を洗って干すことは、うちでも問題なく手伝ってくれています。(でも実家でひっくり返ってそのままになっていた洗剤はとても気になりました)
あやしいのはお薬、通帳、帰りたい病の三点です。
見学した認知症施設はたいてい、お風呂とトイレが共用でした。
母はこれは本当にイヤだろうな~と思いました。
あと、空いている部屋が西日でした。
母は西日が大嫌いです。
当時記録していたメモには、こんなあれこれがいっぱい残っていました。
当時の自分も迷っていたな~と思います。
(今も迷っているのですが)
取り忘れた荷物を引き取りに、もう一度だけ、実家に戻る予定が残っています。
母は絶対に帰りたいと騒ぐでしょう。
その前に入居して欲しかったですが、確かに施設であんな逃亡騒ぎを起こしてしてしまったら大変です。
オムレットくんとオムそばちゃんは義理の実家へ。
わたしは1日だけ実家へ。(義理の実家へ行っていることにしました)
母の一番お気に入りのくるみくんに、二人でいてもらうことになりました。
ホームに荷物が届いたので、受け取りと整理をしました。
施設の部屋は、本棚を置いて母の好きな本が一面に並び、服も見慣れたタンスにつめたまま運びこまれました。
最初は母は明るい表情でした。
「まー、これも送ってくれたの、ありがとう!」
喜んでいたものの、梱包を解いて中身が現れるにしたがってテンションが落ち、暗い顔になっていきました。
楽しかった生活や家の記憶がよみがえってくるのかもしれません。
ここにあるべきでないものがある。
という違和感のようにみえました。
「意に反して連れて来られた」という暗い思いが頭をもちあげるようでした。
根っこの部分では納得していないのです。
当然ではありますが。
こちらとしてはそこまで思いやる余裕がありませんでした。
あの「スイッチ」がいつ来るかと身構えて、様子を伺いながら平気な顔をするしかないのです。
帰ってから、やはり納得ができない様子で、何度も首をひねって
「ねたまれた」
「自分の意志に反して連れて来られたのが嫌だ」
「人生最悪だ」
と繰り返しています。
夜にケンカになりました。
「通帳・通帳!帰る・帰る!お母さんは私を苦しめてる!もう耐えられない!」
→→ 迷い 4 に続く