今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

迷い 2

 

家の中に干してるのですが、洗濯ものが乾かない!
最近、洗濯ものの話ばかりしているような気がします💦

 

オムレットくんに「おかーさーん!」と呼ばれました。
「このきゅうり見てくれる?」
「白い濁り汁がでたらダメだと思うよ」
「でもこのあたり食べられそう…」
「ここまでぐなぐなだと無理だよ」
「でもこのあたりまだ食べられそう…」

 

あきらめきれない?😳

 

きゅうりが食べたいだけ?

 

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こんな景色が欲しいです

 

吸水性を追求した「ごくふわ」フェイスタオル。

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 迷い 2 ~~

 

 

嫉妬なのか。独占欲なのか…。
母は多分、私と暮らしたいのだと思います。
頼る人も肉親も、わたししかいません。

 

母は、突然の錯乱と通帳探し以外は割と普通でした。
今日も洗濯物を手伝ってくれます。
家事を手伝ってもらっている時はこちらもありがたく、楽でした!

 

施設の所長さんから電話がありました。
「あの、ちょっと入居前に緊急のご相談がありまして…」
「!!」
(何だろう…)

 

いやな予感がします。

 

「この前、契約の時に、お母様が出ていってしまわれたというお話をされていましたよね」
「はい。あれから二重鍵をかけるようにしています。」

 

昔ならあけられたのですが、今は「あかない、あかない」と言ってガチャガチャはしますが本当にあけることはできません。

 

で、お話によると、この施設は「自立型」なので施設の玄関に鍵がないのです!
入居者の方は好きなように出て行き、好きなように入ってこれる。
簡易型マンションのようでありながら、介護士さんも入っている、そういう場所なのです。

 

自由を好む母には理想的な場所でした。
あのとき、この施設をすすめてくれた方の目はたしかで、普段の母ならば一番あっている場所でした。
普段の母ならば、ですが。

 

しかし、もし施設で出て行ってしまったら…?
こちらも、施設でどうなるかがまったく想像できていませんでした。

 

車椅子の方もおり、かなり重度の方も入っておられるようですが、「認知症」というのはやはり特殊な扱いのようです。

 

経験上、環境の変化からか混乱して、暴れたり、出て行ってしまったりすることが多いとの事でした。

 

迷いました。
実は、これまでに認知症専門の施設もいくつか見学していました。
そこは暗くて会話もなく、病院のにおいがしました。
ひとつの施設は、おともだちからやんわりとやめておいた方がいいよ、と忠告されました。

 

比較的よさそうなところであっても、閉じ込められる環境は今までの母ならば、絶対に嫌がるだろう、と思いました。
それが母にとっては我慢ならないことであると私は知っていました。
まだあんな風に「おかしくなってしまうのよ」と話す。

 

まだ、まともな部分を信じたい心がありました。
荷物も届いてしまいます。

 

所長さんとお話して、
・玄関から出た時にブザーを鳴らすカーペット敷く
認知症専門医さんに至急相談する
で、対応していただけるように決まりました。
この判断が良かったのか悪かったのか、実はいまだに私もわかりません。

 

実はこれを書いている今、母はグループホームに転居の話が進んでいます。
症状もすすみ、今現在の母の状態があのときならば、私も認知症専門の施設を選択していたでしょう。

 

これから介護に直面されるかたも…。
きっと、その場その場で選択を迫られることがたくさんあるんだと思います。

 

仕方なかったのか、これでよかったのか。
そんな自問自答の繰り返しです。

 

 

→→ 迷い 3 に続く

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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