グループホームへ 1
やっと少し生活が落ち着いてきて、気が抜けた生活を送っていました。
………のはずだったのですが…。
後から後から何か起きる毎日です!!!
しかし、ほんの少しですが落ち着いた生活があったので、なんとか対処する余裕もできました。
もう、今はなるべくしゃかしゃかと早く説明して、この顛末をお話したいです!!
~~ グループホームへ 1 ~~
日記がこのあたりで途切れています。
思い出そうとしていますが、なんとなく霧の中です。
とてもつらいことがありました。
ちょうどお引越しでてんやわんやしていた頃です。
おあばちゃんは「住所地特例」というのに該当していました。
生まれ育ち、ずっと保険料を払ってきた住所地が、介護のため遠方に引っ越しても介護保険を負担するという制度です。
これが、グループホーム入居の際にちょっとひっかかりました!
グループホームに入居するというのは、その地域の人であることが条件なのです。
住所は変更しているので問題ないのですが、保険はいま住んでいる市の方に切り替わります。
しかし、これがまた何度話をしても要領を得ません!!
もといた市の方も遠方なので訪れるわけにいかず、何度も何度も電話するのですが、電話するたびに出る人も違うし、いう事も違います。
いま住んでいる市の方が、対応はよかったです。
正直、実家は田舎の方なのでお年寄りばかりで大変なんじゃないかと思いました。
結果的に、いま住んでいる市の方が直接電話してくれてなんとかなりました。
万が一引き継がれなかったりすると大変です!
さて、引っ越しです。
おばあちゃんをくるみくんに見ていてもらって、いるもの、いらないものを分けt梱包をしました。
引っ越しの時、オムレット君は言います。
「これいるの?ものすごく場所を取る。重たい」
ルーブル美術館の画集です。
「これどうしてもなきゃダメかな」
「それね~。お母さんの好きだった人が本屋さんをやっていたんだけど、だけどそこは真面目な本屋さんでね。文学作品以外は置きたくないっていう人だったの。漫画がその頃売れ筋の流行りだったでしょ。それで経営が傾いて苦しくなった時に、お母さんが半額で買ってあげたっていう代物なの。おばあちゃんの恋の思い出の本なのでなるべくなら捨てないであげたい」
「じゃあこれは。ずいぶん古いようだけどいるのかな」
「これね~。おばあちゃんに結婚を申し込みに来た関西のお医者さんの自伝なの。おばあちゃんに今でも覚えてるよ。だからね~それもね~ちょっとね~あまり…捨てられない」
「思い出があるのは分かるけど~」
こういう、思い出を捨てたり、捨てなかったりが続きます。
「もう、仕方ないよ…」
「これはもう、いいよ…」
「これはさすがに…」
「これは無理か…」
その繰り返してです。
大変なことに、この引っ越しのすぐあとに、私たちは旅行を計画していました!
今考えると、それは本当に無謀でした。
でも、ずっとずっと家族の旅行なんてあまり入れられませんでしたし、何よりもうみんないっぱいいっぱいで、なんとなくギスギスしていました。
オムレットくんの、以前のわたしたちのように楽しく過ごしたいという気持ちもよくわかりました。
なので、反対しませんでした。
引っ越しのとき、家具は無理矢理だと思っていたのですが、ぴったりと入りました!!
オムレットくんが、マスキングテープでしるしをつけていてくれた通りに完全に入ったのです。
そのあと、もといた施設にとんぼ返りで帰って、今度は残った荷物の始末をして掃除をしました。
それから家に帰って、旅行の支度をすませたのです。
そりゃ~~~~~もう。
大変でした…。
しかし、本当の大変はこれからでした。
→→ グループホームへ 2 に続く