「おばあちゃんが認知症になったお話」 目次
- 1 はじまり
- 2 産後の思い出
- 3 壊れたレコード
- 4 通帳ふたたび
- 5 真綿で首
- 6 押し問答
- 7 結婚の思い出
- 8 家でなくなった家
- 9 大掃除
- 10 おじの家
- 11 説得
- 12 お友達からも
- 13 幽霊
- 14 深夜の口論
- 15 転倒
- 16 錯乱
- 17 お別れ
- 18 帰宅
- 19 見学
- 20 引っ越しに向けて
- 21 逃走劇
- 22 ひとりで
- 23 家での母
- 24 迷い
- 25 最後の荷物
- 26 入居まで
- 27 騒ぎ
- 28 相談
- 29 病院
- 30 様子伺い
- 31 馴染むために
- 32 認定調査
- 33 実家の片付け
- 34 やけど事件
- 35 家を処分する日
時系列で目次をつくりました!
こうしてみると、おばあちゃんの記録がはっきりと思い出されてきて、ブログを作ってみて良かったと思います😊
1 はじまり
ある日、遠方に住んでいるおばあちゃん(私の母)から、一本の電話が入りました。
2 産後の思い出
母が、遠方のわたしの家に二泊三日でやってきました。産後のお手伝いをしてもらった時の記憶がよみがえりました。
3 壊れたレコード
いくら言っても母は???という反応です。やっぱりおばあちゃん、かなり「ぼけて」きているんだ。
4 通帳ふたたび
切羽詰まった電話がかかりました。「通帳がどうしてもねえんじゃわ。ご近所さんに家に上がってもらって通帳を探してもらったの」
5 真綿で首
私は記録をつけながら、毎晩のように母と言い合いを重ねました。およそ二月から、じわじわと「何か」が進行し続けているのです。
6 押し問答
母をこちらに引き取るため、二日間お休みをもらって、金曜日に出発することにしました。この三日間が勝負です。
7 結婚の思い出
オムレットくんとの結婚が決まった時の思い出です。
8 家でなくなった家
家に上がってまず目に付いたのは、キッチンに放置されたたくさんの食材でした。黒くひからびたじゃがいもなどが転がっていました。
9 大掃除
長期、家を空けるのに備えて、目に付く不要物はすべて捨てました。
10 おじの家
わたしが驚いたのは、母のいもうと、実のおばの想像以上の衰え方でした。
私たちを見て、あまりうれしそうな顔をしませんでした。
11 説得
一晩たったら忘れてしまうどころか、たった今のことも覚えていない????ショックのあまり、声を上げて半泣きになってしまいました。「嘘でしょ?お母さん、どうしちゃったの?」
12 お友達からも
お友達は、母の手をしっかり握って上下にぶんぶん振りました。「安心した~!良かった、本当に良かったね!心配しとったんよ」
13 幽霊
田舎の夜はとても静かです。風の音と、木々の葉っぱが揺れる音ばかり聞こえます。 オムそばちゃんはぴったりくっついて離れません。
14 深夜の口論
母のことが気になるし、あまりいつまでも怖がっているのは悪いと思いました。 のぞいてみるとガンガンにテレビがついていました。
15 転倒
「おはよう、大丈夫?」と声をかけました。 こちらを見た母の顔を見てあっ!と声を上げてしまいました。
16 錯乱
「うわぁ~ひどい!ひどい!何これ!?なんで?どうして!?」 母が目を押さえてトイレからよろよろと走り出て来ました。
17 お別れ
「お母さん、お墓参りに行くよ」 そううながすと、オムそばちゃんが聞いてきました。「もう行くの?今日帰れる?これでもうこのまま帰ってこないよね?」
18 帰宅
帰ってきた!! 「まあー〇〇さん!」 義母は母の手を取りました。 「お元気そうね、まあ~!相変わらずお美しくて…」 母は突然、ものすごく機嫌がよくなりました。
19 見学
見学しようとしていた施設は、歩いて行ける場所でした。小ぢんまりした玄関で、細長い廊下で中に通じています。
20 引っ越しに向けて
実家からこちらに連れ帰る時に、ものすごく大変だったことが忘れられません。 母は置いていって、連れて行かない方がいのではないだろうか?
21 逃走劇
玄関からすごいスピードで歩いていく母の姿が確かに見えました。 「お母さん!!!」 人通りがありましたが、かなりの大声でベランダから叫びました。
22 ひとりで
その時の車両はとても微妙な混み具合でした。電車の中を迷惑もかえりみず歩き回りましたが、いません!
23 家での母
帰ってきた私を迎えた母は、今までどおりの普通の姿と表情でした。しっかりした口調で「家はどうだった?ありがとう、荷物は送った?」と言います。
24 迷い
「家を飛び出したあの時ね。頭の中がめちゃくちゃになって混乱して、どうしていいかわからなくなるの」「そうなんだ…」
25 最後の荷物
レンタカーで生まれ育った区と団地をまわりました。 もう次はいつ来られるかわからないと思いました。
26 入居まで
ついに、入居の日がやってきました。 「今日からいよいよ入居だね」と言うと、「ええっ!?」 母はびっくりします。
27 騒ぎ
その日の夕方に、ホームから連絡がありました。 母が荷物をまとめて帰ろうとしているとの事です。
28 相談
所長さんに 「母が『地元に帰るお金はある』、みたいなこと言ってましたけど…今日何かしてましたか?」 と聞いてみました。
29 病院
「今日は部屋中の片づけをしたからずっと忙しかったのよ、何か変わったことはない?」 何を片付けているんだろう。 めっちゃ不安です。
30 様子伺い
部屋に入ると、不機嫌な様子でぎょろっとにらみつけられました。 それほどおとなしくなっている様子はないです。
31 馴染むために
「もっと少人数でよく見てもらえる、グループホームの方がいいのかな?」 母は敏感に反応しました。「いや、ほかに行くぐらいならここがいい」
32 認定調査
調査日、ホームの玄関で認定員さんとケアマネさんと合流します。 どうぞよろしくお願いしますとご挨拶をしていると、エレベーターが開きました。
33 実家の片付け
私は一週間に2回、母のところをたずねていました。 少しずつ、少しずつ出来ることが少なくなっていきます。
34 やけど事件
母は週一回は、地元に帰る発言をしますが、徐々におさまり、落ち着いて来ました。
35 家を処分する日