今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

グループホームへ 2

 

やっと少し生活が落ち着いてきて、気が抜けた生活を送っていました。
なかなか自分の中で気持ちがまとまらず、整理できず…。

 

乱文ではあるのですが、頑張ってちょっと最近の顛末を書いてみたいと思います。

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ グループホームへ 2 ~~

 

 

翌日にへとへとになりながら旅行に出発しました。
この旅行中は、とても楽しかったです。
いい景色、家族水入らず、やっとのびのびできました。

 

でも、家の中はボロボロです。
何とかして立て直さないといけないけど、でも…。
少し休みたい!!

 

そう思った旅行の最後の日のことです。
オムレットくんと大喧嘩になりました。

最近、口げんかがとても増えていました。
私も余裕がなく、オムレットくんも仕事が忙しいのに家のことまで手伝っています。

 

母のことで奔走するたびに、オムレット君が家の中のことを手伝う範囲が増えていっていました。
本当に感謝していたのですが、でもオムレットくんもさすがにいらいらすることが増えていました。
私も、そのいらいらに対応することができず、お互いにとげとげしくなっていました。

 

無理なのにオムレットくんが旅行を計画したのも、なんとかもとに戻りたい。
昔の家族に戻りたい。
その気持ちがあるのはわかっていました。

 

それで、わたしもこんな引越しの前後でしたが、無理に引越しを決行したのです。
旅行中に連絡が来たらすべてが台無しになってしまう…。
台無しなんて言葉は使いたくないですが、やっぱりそう思いました。

 

とりあえず、母がふらふらどこかに出て行く心配もなく、食事の心配もない状態に置きたい!

 

多分、二人とも気が抜けたのかもしれません。
何か、一段落ついた、という気持ちが…
些細なことから、すごい大喧嘩になりました。

 

普段からふつうに多少喧嘩することはありますが、ここまでの大喧嘩に発展したのは結婚してから数回しかありません。

 

一度、オムレット君がネットゲームに夢中になって家のことがおろそかになったとき…。
くるみくんの勉強の環境のことで意見が食い違ったとき…。

 

あまり深刻になるほどにならないので、一度なってしまうとかなり危険なレベルになります。
それほどの大喧嘩でした。

 

大喧嘩から冷戦に発展して、家にたどりつきました。
(家に帰る途中での出来事でした)

 

仲直りしないといけないと考えて、オムレットくんとひざをつきあわせて話をします。

 

オムレットくんは言いました。
「もう将来、子供たちが大きくなって巣立ったら、離婚するしかないかもしれない…」

 

もう、頭が真っ白になりました。
そこまで思っていたのか。
そこまで、いつのまにかうちの家族は壊れていたのか。

 

それはどうしてか、聞くのも苦しかったですが理由を聞きました。
オムレットくんの言い分はこうでした。

 

最近、わたしがイライラしてとげとげしくて、当り散らすようになっている。
その姿が、おばあちゃんのおかしくなっている時の姿に重なっている。
将来、わたしがおばあちゃんのようになってしまったら、と考えてしまう。
そうなったとき、とても無理だと思ってしまう自分がいる…。

 

じっさい、記憶障害のように何もかも忘れてしまうことがが多くなっているのは自覚していました。
しかしそれは実は、わたしもオムレットくんに対して思っていたことでもあったのです!

 

物忘れが激しくなり、ない、ないといって目の色を変えて探し回り、自分の意見はぜったいに変えない…。
ときどき、そんなお互いにちょっとずつ年をとってきて、かつ環境もおかしくなっている中で、オムレットくんのすがたが母の認知症の姿と重なりました。

 

そして思いました。
これ、オムレットくんが認知症になったとき自分は面倒を見ることができるだろうか?
子供たちが私やオムレットくんをみることは、本当にできるだろうか?

 

お互いに、おばあちゃんの姿に自分の老後を重ねていたのです!
それくらい、介護というもの、年を取るということがまざまざと自分たちに実感として迫ってきていました。
おばあちゃんのことではなく、自分たちのこととして。

 

 

 

 

→→ グループホームへ 3 に続く

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