不安 1
あたたかくなったり寒くなったりが続く中で
わたしも風邪をひいてしまいました!!!
ぶったおれてふとんをかぶって寝ていたのですが、妙に寒くて目が覚めました。
オムそばちゃんがいつの間にか、隣に寝ています。
風邪がうつる、いやそれは仕方がないのですが…。
オムそばちゃん、わたしの毛布やかけぶとんを全部はいでしっかり自分がくるまって、とても気持ちよさそうにしています!
いびきまでかいていました!
さ、寒い…。
仕方なく、別にふとんを敷いて移動しました。
が…。
今までの経験上わかってるのです。
また寒くなって目が覚めて、オムそばちゃんが気持ちよさそうに寝ていることを!!
ふとん取る取る妖怪なのです。
~~ 不安 1 ~~
随分奥から慌てて出てきました。
他には誰も見当たりません。
??…ひとり?数名で見ていると言っていたはず…。
シフトの関係?お休み?
その時、母の爪がずいぶんのびていることに気づきました。
母の「帰る帰る話」をそっちのけで、つめを凝視してしまいました。
爪切りは取り上げられているので、自分で切ることはできません。
そして、いつだったかケアマネさんが
「爪を見せて下さいね」
と言って爪チェックをしていた時がありました。
足の爪も見て、
「まだご自分で切られているんですね。爪を自分で切れるかどうかというのは、進行度の指標の一つなんです」
と言われていたのを覚えていました。
足のつめもすごくのびています。
これは切ってもらうように言っておかねば…。
すると、靴下が随分汚れているのに気が付きました。
まあ、靴下なので汚れるのは当たり前なのですが、ふけのようなものがたくさんついています。
「??」
立ち上がって母の髪を見てみましたが、こちらはまったくふけなどついておらず、きれいに洗っているようでした。
とりあえずその日は、くつしたの洗濯をお願いして爪切りもお願いして帰りました。
一週間ごとの訪問です。
前に比べれば、各段に楽になっています!!
疲れやショックやらで、一時的に放心状態になっていましたが、ちょっと回復したかな?という時期でした。
おばあちゃんが引っ越しする前あたりの、オムレットくんとのとげとげしい会話なども、まったくなくなっていました。
オムレットくん、すごく気を使ってて優しいです。
わたしも、納得はいってませんが、ショックが薄れてだんだん余裕が出てきました。
次は、オムそばちゃんを連れて行きました。
オムそばちゃんは、母の部屋が大好きです。
自分が置いていないベッドが置いてあり、テレビもついて本棚もあります。
さっそくベッドに飛び込みました。
おばあちゃんは、ベッドに腰かけていました。
オムそばちゃんが顔をしかめて言います。
「おばあちゃん、何かくさい?」
「?」
私もちょっと腰をかがめてみました。
母の腰あたりから、排せつ物の匂いがします。
えっ?
思わず、ベッドを見て見たり、母の服をチェックしてみたりしましたが、汚れている様子はありません。
ちゃんと拭けなかったということだろうか。
はっと気が付いて、母の手足を見て見ました。
爪はあの時のまま、切られていませんでした。
「……………」
どうしよう。
これは、もう自分が爪切りを持ってきて、自分で切るしかない!!
→→ 不安 2 に続く