今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

入居まで 1

くるみくんの次には、私が下痢になってしまいました!!!

 

頭は痛むしおなかは痛むしで転がっていると、オムレットくんが心配してサンドイッチを作ってくれました。

 

いつもなら私の大好物である、イングリッシュマフィンにベーコンとキャベツをはさんでくれたのですが…
(関東でこのイングリッシュマフィンが売っているのを見たことがなかったので珍しく感じました)
うう…油っこい…。ごめんね。
(と思いつつ食べてしまいましたしやはり食べると少し元気がでました)

 

うちはおかゆをオムレットくんもくるみくんも食べないのであまり作ることがありません。
お昼に一人分だけ自分で作りました。
塩と水で残りごはんを煮て、ちょっとだけウェイパー、庭のイタリアンパセリを少し入れました。

 

オムそばちゃんがやってきて、珍しそうに見ます。
「これがおかゆ?一口食べさせて!」
一口あげると、びっくりします。
「おいしい!おかゆっておいしいものなんだね~」
「たまごを入れるともっとおいしいよ」

 

おいしい、おいしいと全部食べられてしまいました!!!
まあ、半分ぐらい食べた後だったのでいいのですが笑

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 入居まで 1 ~~

 

 

私、息子、母の三人で過ごし、昼は外食をしました。

 

施設に行っては荷物の整理をします。
前ほどテンションも下がらず落ち着いていますが、やはり突然、びっくりします。
「えっ!?あたしここで暮らすの!?」
今更!?

 

…どうしても記憶が定着しません。
すごく不安になってきました。

 

こちらの不安を感じ取るのか、帰り道には突然、あっ!!と叫びます。
「宝石の入った缶を置いてきた、しもうた~!!あぁ…しまったぁ~!!!」
心底、悔しそうに言います。
あまりにも迫真の演技というか、心がこもりまくっているのでものすごく疲れます。

 

宝石の缶といっても、そんな貴重品ではありません。
しかし本人にとっては大事な思い出の品…。

 

「大丈夫、部屋には鍵もかけてあるから…」
というと、こちらをにらんでひとこと。
「実の子も金を狙うからね」

 

ムッカ~!!!!
やな言い方!!!

 

夜にオムそばちゃんが帰ってくることを非常に気にしていました。
「はぁ~、あの子帰ってくるんやねえ」
「どうして?帰ってきて欲しくないの?」
「あの子あたしのこと嫌ってるからな」
肩を落としています。

 

「嫌ってないんていないよっ!」
「あたしが部屋を占領してるからね、嫌ってるんよ。早く出て行けって思ってるんやわ!!」

 

うぅ…。
そんなことないよとも、あるよとも言えない!!
答えづらい~!!

 

「おばあちゃんいつまでいるの!?」
というのは、オムそばちゃんは悪気はないのですが。
そこは忘れていないんだ。


忘れてくれよ!!

 

職場で認知症のお母さんをみておられる方も言っていました。
「悪いことは忘れないのよ!!楽しいことは忘れて、不愉快だったこととか、面白くなかったことはよーく覚えてるの!!」

 

家に帰ってから…わたしにひっついて、片時も離れません。
依存がすごいです。
トイレにまでついてきます。

 

夜に、何度か
「あんたはあたしの子でしょ?ほかに何人産んだかな?」
と首をかしげていました。
笑いに紛らせましたが、もうこの際ぶっちゃけた正直な話。

 

頼むから早く施設に行ってほしい…。
と思いました。

 

母はどうやら、私と母とくるみくん、3人でこの家で暮らしたいようでした。
ここがオムレットくんの家で、私がどれだけオムそばちゃんが可愛いかなんて関係ありません。
それが母にとって一番落ち着く状態なのでしょう。
くるみくんは、亡くなった父にそっくりなのです。
無口で、がんこで、優しいのでした。

 

 

→→ 入居 2 に続く

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