今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

大恋愛 5

  

www.bokemasu.com

 

番宣でテレビでちらっとだけ見たのですが、もう泣けてしまって仕方がありませんでした。 

 

本当に、困らせられた親だから面倒を見る義務なんてなし!なんて言葉は、この現実の前では意味を失うなあ...。
こんな風に感じる時が来るとは、若いころは夢にも思いませんでした。
 

 

 

 

スマホスタンド フレキシブル

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

 

 

S先生の話は父がいようといまいとかまわずに公言して話すのに、母はこの本当の「S先生を断った本当の理由」は決して話しませんでした。
話を聞いたのは、父が亡くなってもうしばらくから。

 

それも、少しだけもう母も年だなあと感じることがはじまってからです。
「あれはね...」
ぽろっと話しました。

 

その時、母にはどうやらS先生よりも好きな人がいたらしいのです!

 

しかも、私はほとんど会ったことはないですが、同窓会でも頻繁に名前が出るし、ずっと家ぐるみでお付き合いをしていた方です。

 

あっ!あの頻繁に名前が出ていたあの方...!
かなりびっくりしました。

 

S先生は離れた所にいましたし、もう亡くなっていましたがこの方は若干離れてはいますが同じ土地に住んでいるし現役です。

 

これは言えないでしょう。
何となく、何か察せられました。
そして、すべてのことがぱーっとつながりました。

  

私は実は、その方に直接お会いしたことはないのです。

私が生まれた時、その方がご夫婦で来られて(奥様も母のお友達です)祝ってくれたという話で聞いただけです。
会うことはないのに、名前もエピソードも本当に頻繁に聞いていて、まるでお知り合いのように感じていたかたでした。

 

 

女学生仲間と男子学生仲間でわいわいと仲良くよく遊び、その仲の先輩である元気な学生さんだったみたいです。
話に出てきたエピソードを聞く限り、インテリだけど男っぽくて、素敵な方です。

 

母が認知症になってから、母の妹であるおばちゃんに会ったときも言われました。

 

「大恋愛の話、聞いてるやろ?抱きしめたいけど抱きしめられなかった。お嬢さんの中のお嬢さん、だから、って言われたって話!りきちゃん、書いてあげないの?」

 

実にオープンです。

 

Yさんは本屋さんをされてました。その「お嬢さんの中のお嬢さん」というエピソードはわたしもよく聞いていました。

「Yちゃんはいつも、私のことを『お嬢さんの中のお嬢さんやからのう』と言ってて...」

 

でもそのあとに、「抱きしめたいけど抱きしめられなかった」というのは聞いてないぞ。

 

おばちゃんに聞いたのがはじめてです。
ピースがまたはまっていくように、よくわかりました…。

お兄ちゃんのようでよくあちこちに連れて行ってくれた。
一度誘われた。
「大学の友達と会うので一緒に行かんか」
(母だけでなくて、複数で誘われたみたいです)
「行きたい」
「泊りがけになるけどいいか、親に許可もらわんと連れてかれんぞ」

おばあちゃんはだめと言います。(そりゃそうです)
だめだったと伝えると、Yさんは平気な顔して

「そらそうや。まともな親なら怒るわい」
と答えたという...。

 

 

 

 

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 


なるほど世界知図帳2020