今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

昔話 大恋愛 4

 

不思議なことですが父は、母が自分のモテ自慢をするのを聞いてもぜんぜん平気そうでした。
ショックだとか嫉妬だとか、まったくないみたいでした。

 

こうして見ていても、これまで父のエピソードがとっても少ないです。
写真を見ていてもほとんど母ばかりです。

 

小さい頃、PTAがらみの集合写真を見ても、自分そっちのけで母を探していました。

 

「やっぱりお母さんが一番きれい!全然違う、パッと見てお母さんがいちばんよくわかる、だって全然他の人と違うもん」

 

そう言ってあげるのが恒例になっていて、半ば本気でそう思ってもいました。
母が嬉しそうな顔をするのが私も嬉しかったです。

 

 

 

和柄手づくりハーネス わんちゃん

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

山岸涼子さんの漫画でした。
どれか思い出せないのですが…

 

すごく美人のお母さんがいてお父さんは召使のように尽くしまくっています。
「お父さんがちょっとかわいそうじゃない?」
と娘(お父さん似で美人じゃないです)が言うと、お母さんは
「あら!あの人は何一つ不自由させないという約束だったんですからね!このくらいあたりまえです」
と言い放つ…。
というのを読んだことがあります。

 

我が家もそんな感じでした。

 

父は自分のことをあまり、というかまったく話さなかったです。
父は母ひとり子ひとりで育ち、子供が出来てから離婚をした、おばあちゃんはいわゆるシングルマザーでした。
(とりあえず私はまったく気にしていませんでした)

 

「お父さんとどうして結婚したの?」
と母に聞くと

 

「こんなに愛してくれる人は他にはほかに現れないかもしれない。そしてシングルマザーのお母さんと苦労してきたこの人…この人の人生、わたしと結婚出来なかったら何なんだろう、と思った」

 

ものすごい自信です。
とにかく、父の猛アタックで結婚したみたいです。

 

母はこのシングルマザーの父の母(わたしのおばあちゃん)から完全に父を取っちゃっていました!

 

すごく遠くで別居していましたし、病気になった時にも父が全部一人でみていました。

 

母もそれでも、少しはお世話もちゃんとしたみたいですが…。
文句をいっぱい言ってました。

 

ものすごく元気なおばあちゃんだったようですが、何と私は、このおばあちゃんに一番似ていると言われているでのす!!!

 

たぶん、このおばあちゃんもかなり、りきんでいる人だったんじゃないのかなぁ~?😅

 

顔も気性も、すごく血を受け継いでるとよく言われました。
その性格が、離婚したおじいちゃんに気に入られなかったのだ…と言われてたみたいですが、確かに、私は正直あまり地元で住むのに向いていません!

 

あう、あわないというのがあるとすれば、あわないです😥

 

 

やはり地元には予定調和の枠のようなものがあって、「変わり者」枠ですら「このような感じであるはず」…という規範のようなものがありました。

 

母も私もどっちにも当てはまらないのです。

 

 

父を失ったあと、母がずっとみんなから、(嫌われてるわけじゃないのですが…)、眉をひそめられている状態というのに一人で立ち向かわなければならなかったこと、それどんどん母を追い詰めていっていたように感じます。

 

(そしてオムそばちゃんは母にそっくり…)

 

 

母はなぜ、大恋愛のS先生を断ったのか。
あんなにエピソードを嬉々として話していたのに、
この部分だけは、母はずいぶん口を濁して言いませんでした。

 

 

 

 

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ワンタッチあまがさ