今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

説得 1

 

さあ、旅行に行くぞっ!!とバタバタしている最中に、トイレだっ!!と入って…

ばきっ!!!!💥

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トイレットペーパーホルダーが、壊れました!

なぜ、今、この時に!?

今壊れなくても良くない!?

 

仕方なく放置のまま、ただ今、旅行先です💦💦

  

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おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 説得 1 ~~

 

 

一晩たったら忘れてしまうどころか、たった今のことも覚えていない????

 

ショックのあまり、声を上げて半泣きになってしまいました。

 

「嘘でしょ?お母さん、どうしちゃったの?もうそんななの?たった今のことも覚えてないの??おかしいよ、そこまでおかしくなっちゃったの?もう無理じゃん!そんな状態で、一人で暮らせるわけないじゃん!!!」

 

泣き叫んでいる私を、母は困惑して見ていました。

 

「どういうこと?さっぱりわからん。何をそんなにギャーギャーわめいてるの?おかしい?どっこもおかしくないで?普通やもん」
「おかしいって!!!!」

 

「おばあちゃん!!」
突然、オムそばちゃんが大きな声で言いました。
「たった今、ごはん食べに行ったでしょ!!おそばのおじちゃんのうちだよ!!」

 

叔父は蕎麦打ちが趣味でしたので、いつも子供たちはおそばのおじちゃんと呼んでいるのでした。

 

母は娘が言った内容よりも、剣幕の方にびっくりしていました。
「この子、こんな怖い顔して私をにらんどる。まー怖い!鬼みたいよ
オムそばちゃんは腰に手をあてて、えらそうな態度でした。

 

「親に向かってそんな態度取るなんて信じられんわ!あのね、私はねけいちゃんにはしばらく会ってないの!その事は、あんたにじっくり話さないといかん事があって、あんたびっくりせんといてね!どうやらね、うちの財産を…
「待って待って。ほんとに覚えてないの?たった今帰ってきた所なのに?」
「行っとらん」
「行った!!」
「行ったよ!本当だもん!もうおばあちゃんね、にんちしょうだから覚えてないの!忘れちゃってるの!!」

 

はっとしました。
子供の口から、言わせるなんて。

 

私は母に、あなたは認知症のようです、とまだ言っていませんでした。
他の人たちはどうしてるんだろう。どこでそれを伝えるんだろう。しかし、まだ病院に行ってはっきり診断を受けたわけでもない…。
オムそばちゃんは電話やオムレットくんとの大人の会話を聞いて、覚えていたのでした。

 

母は、このような症状が「老人ぼけ」「痴呆症」と呼ばれていた頃の人間ですから、「認知症」という言葉をはっきり飲み込めたかどうかわかりません。
でも、その意味するところはちゃんとわかっていました。

 

こう答えました。
「あたしはどっこもぼけとらん!」
その言い方にかっとなって、一緒になって責めてしまいました。
「ぼけてるよっ!!すごいぼけてる!!」

 

とりあえず、自分がクールダウンしなければいけないので、オムそばちゃんをお風呂に入れました。
洗濯機の前には、まだ洗剤が散乱したままになっていたので、それをまず片付けねばなりませんでした。

 

田舎のこと、裏山からムカデが入って来るので、排水溝にはふたと重しがしてあります。
お風呂場の中は、ヘルパーさんがお掃除をしてくれているはずなので、そこそこきれいでした。

 

お薬の散乱具合、キッチンの惨状を見て、ヘルパーさんはまずいと思わなかったのだろうか…。しかし、片付けが苦手な人と言われればそうかもしれない、ゴミ屋敷とまでは行かない、非常に微妙なラインでした。

 

戻って来ると、母がソファに座っています。
膝をそろえて、手を組んでいました。
顔がこわばっていて、ただならぬ雰囲気ですが、さっきと違って意識がある様子でした。
さっきの会話はまだ覚えていて、よく考えているようでした。

 

「私、どこかおかしくなってるん?だったら、私の一体何がおかしいのかきちんと話して。順序立てて、ちゃんと話して」
と言います。

 

→→  説得 2 に続く

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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