閑話 くるみ君のお話
～～ 閑話 くるみ君のおはなし ～～
今日はがんこ息子のくるみ君のお話です。
本当に、くるみ並に頑固で、こうと決めたらてこでも動きません！
このおじの家の所を投稿していた時、土曜日に、オムそばちゃんと東京に出かけようとしていました。
その時、駅のホームでおばあちゃんの入っている施設から一瞬着信が入っていました。
どうしようかと迷ったのですが、今、母の所はほぼ一日おきに訪れているのです！！
最近、その１日おきの間の日にさえも着信があるので、思い切ってそのまま電車に乗りました。
（もし緊急の用事だったらまた着信があるだろう…）
結局その後、着信はありませんでした。
今日、母のところに行くと施設の人に言われました。
「お母さん、娘さんに病院に連れて行って欲しいと言っていたんですよ」とのこと
「ええっ！？」
「咳がひどかったようです。でも熱はないし、もうおさまってるみたいですね」
ここまで、色々ありました。
やけど…顔の発疹…そして今度は咳。
仮病とまでは言いませんが、なんとなくあの手この手で、私を呼び寄せようとしているのがわかりました。
「家に電話したら息子さんが出て
『外出中なので、それは戻ってきたら母に伝えますが、今日は遅くなると思います』
って言って、立派な応対されてたんですけど」
くるみくんが？電話に出て対応を？
ぜ…ぜんぜん、聞いていない…っ💦💦💦
しかし、くるみくんのことです。
彼はやけどのことも、顔の発疹のこともよく知っている。
今までのことも全部見てきているし、黙っているけどよくわかっています。
妹と一緒に東京に出かけているのを邪魔するまいと思ったのでしょう。
母の部屋に行くと熱もなく、咳もしておらず、つやつやしていました。
風邪だったらもっと咳も長引いているはずです。
母に事情を聴いてみると
「私が悪いんよ、もうカーッとなって見境が付かなくなってしまう時があってね」
と言っていました。
通帳の話もまた出てきていました。
最近、よくパニックになるのです。
そんな時は声高になって話が止まらず、手がぶるぶる震えています。
おじちゃんに迷惑をかけた時も、お隣さんに薬を取りに行ってくれなんて言った時もきっと、こうだったのじゃないかなと思います。
見境がつかなくなるというか…。
あの時、電車に乗っていなかったら…。
一つ電車を遅らせて、律儀に着信をかけなおしていたら…。
そして、くるみ君が正直に折り返してそのまま事情を伝えていたら…。
あの壮麗な上野の桜をオムそばちゃんと見て、すごいね～と言いあったあの日はなかったでしょう。
くるみくん…。
母に気を使ってくれたんだね。
家に帰ってから、くるみ君に電話のこと言わなかったよね？と聞くと
「東京なら遅くなるし、あーまたおばあちゃんが何か言ってるんだろうなって思ったし。月曜もすぐ行くし、別にいいかなと思った」
との返事が返ってきました。
施設の方も電話しないわけにもいかないでしょうし、難しい判断だったと思います。
ほんとうに緊急なのか見極めはとても難しい所ですが、正直、すべての要求を聞いていたらきりがないのです。
施設の方には迷惑をかけて本当に申し訳なかったですが、連絡をしないでくれてありがとう、とくるみ君に感謝しました。
祖母孝行ではないのですけどね💦💦💦
→→ おじの家 ４ に続く
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