お別れ 3
寒かったり暑かったり雨が続いたりという日が続いて、周囲でも体調を崩す人が多いです。
私の1年の中で一番忙しい時期はやっと終わりそうですが、七月にまた大規模な人事異動が行われそうです。
不安でいっぱいの夏休みスタートになりそうです。
(気持ちは冬です💦)
これからも無理はしないようにちまちま投稿していきたいと思います。
いつだったか、オムレットくんがふらっと連れて行ってくれたカフェの写真です。
先日はむさしの森コーヒーに行ったことを書きましたし、よくあちこちに行っているような印象を受けますが、実はめったにないことです😅
(この写真のカフェに行ったのは、たしか去年のことだったと思います!)
みんな大好きウェックの「フタ」!人気のガラスキャニスターシリーズWECK/ウェックのストロー穴付きの木のフタ・木蓋の穴あきタイプMサイズです。
~~ お別れ 3 ~~
皆にさよならを言われてクラブを出ます。
「みんなに挨拶できて本当によかったね、お母さん」
返事がありません。
母の横顔を見ると、また暗く険しい表情になっているのに気付きました。
怖い…。
またあの錯乱がはじまってしまったらどうすればいいのか。
なるべく明るくふるまい、しゃべり続けました。
サブリミナルに何度も「切符はもう買ったから!」と繰り返します。
まだ少し時間があります。
昨日とても助かった記憶があるので、またスタバに入りました。
まるでこちらが認知症であるように、何度も何度も同じことを言いました。
「切符は買ってあるからすぐ乗れる」
「あとは待つだけ、切符はあるから」
母の顔の黒ずみがいっそう顔色を暗く見せていました。
眼帯を買って今日もつけていたのですが、何度かけてもはずしてしまいます。
(一日たつと少し薄くなってはいました)
合点がいかない…腑に落ちない…と言った様子で、しきりと横に首をひねってはぶつぶつ言っています。
「おかしいわ…どうもおかしい。だまされてる…しまった…」
「もう行こ」
空気に耐えられなくなり、席を立ちました。
そろそろいい時間にもなっています。
駅に着いた時に、はっと気がつきました。
「オムそばちゃん、ぬいぐるみは?」
ねこのぬいぐるみがどこにもありません。ずっとしっかり握っていたのに。
「えっ?ない?ない!!」
オムそばちゃんは慌てて探しましたが、どこにもありません。
「あれ?持ってたのに。わたし持ってたよ?」
「どうして、どうしてこんな時に!?」
オムそばちゃんは泣きだしました。
母はずっと暗い顔のまま「おかしい…しまった」を繰り返しています。
今度は私が錯乱していました。
「なんでなくすの!!あれは大事なものなの、どうしても、どうしてもないとダメなの!」
かなり、おかしくなっていたと思います。
「探して!!あれは置いていけないの!!」
私の剣幕に、母も「なに?なにがなくなった?」と探し始めました。
「どこまで覚えてる?さっきクラブに行った時にはあった?」
「わからない…あったような気がするけど…」
皆でワイワイ言いながらスタバまでの道を探しながら戻ります。
クラブの入っているビルに落し物がないか聞き、スタバの店員さんにもたずねました。
どこにもありません。
→→ お別れ 4 に続く