今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

引っ越しに向けて 3

 

お友達に言われました。
「りきちゃんて、パパにすごく 気を使っているよね」
「えっほんと?私?どこが?」
「すごく立ててる感じがする」

 

へえ~。自分ではわからないものですが、そうなのかな。
やはり…こんな言葉を使いたくはありませんが😅
田舎育ちだからなのかな!?

私の中には男尊女卑の地元の態度が骨身にしみついているのだろうか。

 

くるみくんに聞いてみました。
「お母さん、パパに気を使っているかな?」
「うん」
即答でした。
「ええっ?どっ、どこが?」
「全体的に」

 

とりあえずオムレットくんには常に感謝をしています。
いやいや、いくら片付けないとはいっても、やはりよくやってくれていると思います。
(こういう所が気を使っていると受け取られるところなのかな~~??)

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いつか食べに行って美味しかったもんじゃ

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 

~~ 引越しに向けて 3 ~~

 

 

金曜日、出発の日の昼過ぎのことでした。
朝からおばあちゃんは落ち着きません。
あっちに行ったりこっちに行ったり、ウロウロしています。

 

電車の時間を何度も聞いてきました。
オムレットくんが出かける前にそっと言いました。
「五時頃から荷造りをしていたよ」

 

おばあちゃん、うちに帰る気満々です。
本当に大丈夫かな!?もう二度と連れて来れなくなるのでは?
引越し業者さんは頼んであるけど、荷物を出そうとした時に大騒ぎしないかな?

 

「お母さん、今日は私仕事に行ってから早めに戻って来る。行くのはそれからだから」
「仕事!?」
母はむきになりかけましたが、自分を抑えたようでした。
「ちょっと早く帰ってきてよ!仕事なんて言ってられんわ。間に合わんでしょ!!」
「も~、ちょっとは落ち着いてよ!お昼はこれちゃんと食べてね!」

 

ぐったりです。
仕事をしている方がよほど楽でした。
(掃除洗濯に子供たちの課題のチェックも入ります!)

 

 

半休を取って仕事から帰って来ると、母が走り寄って来ました。
「あんたどこに行ってたの!?今日でしょ!?早くしないと、電車に乗り遅れる!!!」

 

「まだだから、ちょっと落ち着いて」
昔から母は待てない人でした。
待つことが出来ないので、待っている間じゅう、急かされ続けるのでとても疲れます。
せっかちとは少し違う気がします。

 

「少し休ませて!」
ちょっとだけ横になっていると、家の中をいらいらとあちこち歩き回る音がしました。

 

「どういうこと!?帰らないつもり!?乗り遅れる!!!遅れる、遅れる!!!」

 

パニックになっているな、と思いましたがちょっと休まないと自分が危ないなと感じていました。
荷物は念のため、私がそばに置いていました。

 

バタン、と扉が開いて閉まる音がして、何だろう?と思う間もなく、くるみくんが寝室に飛び込んできました。
「お母さんやばい。ばあちゃんが出てった!」
「えっ?」
「家出ちゃったよ!?すごい走って行っちゃった。あれやばくない!?」
「えええええーーー!!!???」

 

やばい。それはやばい!
やばすぎる!!

 

電車の時間はまだ来ていません。あと1時間半ぐらいあります。
「くるみくん、一緒に来て!!オムそばちゃん、絶対に家から出たらダメだよ!!」
二人で家を飛び出しました。

 

飛び出す直前に、少しだけ考えて荷物のカートは持って出ました。
間に合わない時のため、母を捕まえたらそのままもう行けるようにしようと思いました。

 

 

→→ 逃走劇 1 に続く

おばあちゃんが認知症になったお話 → はじめから

 


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