ひとりで 2
(最初Yahoo!ニュースで見つけたのですが、よくリンク切れになるので元ニュースを探しました)
Yahoo!のコメントには、
「そうはいってもそのような対応をするには、気力体力ともに充実して落ち着いた精神状態でなければ厳しい。また家族は特別の思い入れがあるためなお厳しい」
などなどの意見があって本当にそうだなと思いました。
しかし、うちの職場の方は自宅でみていらっしゃいますし…たくさんの方が介護問題に向き合っていると思われます。
またおばあちゃんもどうなるか本当にわかりません!!
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~~ ひとりで 2 ~~
もし母がどっちに行っていたとしても、家ならくるみくん、実家ならわたしが捕まえられる。
行方不明になっていたら、警察に電話するしかないし、探し回る意味はない。
新幹線の中で、やっと座れました。
ここまでずっと立ち通しでした。
座ってほっとする間もなく、電話がかかりました。
オムそばちゃんです。
慌てて席を立ちました。
「あっ。オムそばちゃん、実はお母さん今新幹線に乗っててね...」
「ママ、おばあちゃん、家にいるよ!」
「えええーーーー!!!うそぉ!!!」
「普通にピンポン押してたから、家にいれたよ!」
ぐったりと疲れが出て、よろよろ席に戻ってへたり込んでしまいました。
つっ…疲れた~~~~!
くるみくんとオムレットくんにメールをうちました。
くるみくんはまだ家にたどり着いていませんでした。
時間から察するに、やっぱり小田原駅にとんぼ返りしていたようです。
しかし、その時にはまだあの駅員さんがいて切符は売ってもらえず、説得されて一人でうちまで戻ってきたようでした。
そこは帰れるんかーい!!!
一人で何度も関東と実家を行き来して、行動的だった母のバイタリティ、体が覚えていたようでした。
急にほっとして、これで良かったんだと思いました。
やっぱり良かった。
おばあちゃんを連れて帰らない方が良かった。
母をもう一度連れてくることはおそらく出来なかったか、同じかそれより大変な騒ぎが起きていたに違いありません。
疲れていたのですが、目がさえて新幹線の中でも全然眠れませんでした。
オムレットくんから心配して何度も電話がかかりました。
「えっ、じゃあいるんだね?いるのね?おばあちゃん」
「そう、今はうちにいる。自分で戻ってきたらしい」
「えっわからない。全然状況がのみこめない。それで実家に行くの?行けるの?」
「いや、私はもう新幹線には乗っちゃってる」
「ええっ、どういうこと?じゃあくるみは?おばあちゃんはどこ??」
誰がどうしてどうなったのか、オムレットくんも興奮していてさっぱり状況がわからないようでした。
説明するのにかなり時間がかかりました。
やはり警察への連絡も考えて、捜索人の届け出など色々調べていたようです。
駅についてからも、足が宙を浮いているようで現実感がありません。
ちょうどバスが来ていたので、そのまま乗り込みました。
街灯が少ない、真っ暗な坂道をガラガラを引っ張って家に向かってのぼっていきました。
うちと違って実家の方はシーーーンとしていて、別世界のようでした。
家に転げ込んで、お父さん!と真っ先に仏壇にかけよりました。
が、位牌はもうないのに気が付きました。
そっか、そうだった。
今はうちの棚にお供えされてるんだった。
小田原の話が出たので...いつか小田原の漁港で食べた海鮮丼です。
→→ ひとりで 3 に続く