病院 3
あついです。
半端なく暑いです。
台風が過ぎて、今週は涼しい一日になりますとあったのに…。
オムレットくんと喧嘩をしました。
怒りながらオムレットくんは、釣った魚をさばいて刺身にして、怖い顔でつみれを作って、お豆腐の味噌汁を作っていました…。
もう動きの一部になっているのでしょうけど、これではわたしも怒ることができません!!
謝るしかない。
(普通男女逆では!?)とちょっとだけ思いました。
~~ 病院 3 ~~
朝に、一緒に大きな病院を受診しました。
ホームに行くと、介護士さんが
「ああ、良かった!」
と言い、玄関先のソファで座って待っている母をうながしました。
「お母さん、それ…」
母は、大きな旅行用のカートを持っています。
もう帰る気満々!準備万端!です!といった雰囲気です。
「ああよかった、あんた待ってたんよ。さあこれで帰れるね」
「ごめんね、今日は病院だからカートはいらないの」
「病院?病院に行くの?今から?」
「カートは置いていっていい?」
出かけるまでに、ひとさわぎしてカートを部屋に戻しました。
参ったなあ…。
これが毎日続くとなると、やっぱりここには居られそうもない気がします。
病院には「母の起こした騒ぎリスト」を持参していきました。
先生はさーっと目を通しましたが、それよりも十分に母の話をよく聞いてくれました。
この日、母はすこしぼんやりして疲れている様子でした。
質問にはきちんと答えますが、あの「しゃっきりしてまとも」なのとも違います。
先生の質問にも機嫌よく答えていました。
「ここはね、いいところです!過ごしやすいし、何より娘がいるからね。でもね、あちらに家があるもんですから」
それから
「何か気になる事はありませんか」
との先生の質問に、
「どうもね、気になる事があるんですわ」
と言います。
「どんなことですか?」
「実はね…わたしここに来るのにね、黒い三人の男が現れて連れて来られたんですわ」
「黒い三人の男、ですか」
…!?
何だろ!?
「それがね、急に玄関先に現れて、娘さんが大変ですから早く早く!て言われて無理に車に乗せられたんですわ。そしたら眠くなってね、何か飲まされたのか…注射されたのか、それで眠らされてここに連れて来られたんです。それがね…どうもね、腑に落ちなくて」
ちょっと首筋が冷えるような思いがしました。
男の子おらんかった?と言っていた時を思い出しました。
一般的な認知症のテストは、母はすさまじい高得点をたたき出しました。
30点中26点です。
もともと記憶には自信があるタイプです。
母には悪いのですが、がっかりしてしまいました。
看護士さんが「すごいですね~」と満面の笑顔です。
ちょっと高得点すぎない!?
私だってそんな点数出せそうもありません。
もう頭もぼんやりして、今日の日にちも思い出せそうもないです。(わたしが)
→→ 病院 4 に続く