今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

顔が腫れる 1

すごく疲れていた時、平日ですが温泉に行ってみました。
 

とても気持ちが良かったです。
いつもは温泉代もケチって、ちょっと遠めの安い所に行っていたのですが、この時は奮発して近くの高めの温泉にしました。

 

問題はオムそばちゃんです。
ちょっとお高めの所なので、内装もキラキラしているしレジャー施設っぽいです。
(そんな滅茶苦茶高級ではないですが、いつもに比べれば、です)

 

平日で人も少なめなので、広いフロアでダンスを踊り始めたりと、捕まえたり叱ったりするのが大変でした。

 

しかしこれが休日だと、オムレットくんは自分も温泉に行きたいし全員で行くことになるのでそれはそれでまた大変です。

 

なかなか、ままならないものです。

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 顔が腫れる 1 ~~

 

 

施設には割と最近、入って来られた職員さんでしたが、なんともただならぬ雰囲気でした。

 

「お顔が…あの…とっても腫れていて!!
「皮膚科?ですかね?」
「内科だと思います!!熱もないし特にアレでもありませんが、内科ではないかと!!」
「そうですか、わかりました」

 

ちょっと考えました。
熱はない。具合も悪そうではない。緊急性は低そうに思えました。
しかし、もしものことということもあるだろうし、保護者に連絡せざるを得ないのでしょう。

 

そういうマニュアルのはずなのです。
他の施設に預けておられるお友達の話などを総合して、なんとなくそういうのが見えてきてました。

 

どっちにしても見てみなければわからない。
それに、相当に切羽詰まったお電話の口調でした。

 

行ってみると…。

 

は、腫れてる~~ッ…!!!

 

「お、おばあちゃん!どうしちゃったの~!?」
「でしょ?腫れてますね!」

 

なんとも異様な、見たことのない腫れかたでした。
片目がつぶれかかっていて、全体的に真っ赤です。
しかし、むくんでいるというのとは少し違うような気もします???

 

熱を持ってる?
触ってみましたが、それほどでもなさそうです。

 

「とりあえず、病院に行ってみようか」

 

皮膚科と迷いましたが、内科に受信してみました。
一度母も見て頂いたことのある、とても話しやすい気さくな女医さんです。

 

私の偏見ですが、今まで私が当たった女医さんはたいてい、インテリのキャリアウーマン!男にも負けないわよ!という感じの方が多かったのですが、この方はほんとうにご近所のおばさまです。
おばさまですけど知的で、気さくです。
こういう時はやはり、信頼している先生を頼ってしまいます。

 

「お正月以来ですね?どうしました?あら~?ずいぶん顔が…腫れちゃってるわね?」

 

覚えていてくれました。
「でも、痛みもかゆみもないようだし、皮膚科というのとも違うなあ…。アレルギーでもないですね。これは、抵抗力が落ちちゃっているのかしらね?」
軽い抗生剤を処方されました。

 

続くようならもう一度と言われて。
病院を出て母の顔を見ると、さっきよりかなり、腫れが引いてるような気がします。

 

ちなみにまだお薬は出ていません。
飲んでもいません。

 

気のやまい
それともストレス?じんましん?
そういえば、ストレスが溜まった時にはよくじんましんを出していました。

 

薬を変えても、私が行く日数を変えても、ふらふら外に出てしまう傾向は変わりません。
家を売ったという打撃の後に、頼りにしていた所長さんまでいなくなってしまった。
母の中で、とても処理しきれない嵐が荒れ狂っているようでした。

 

 

→→ 顔が腫れる 2 に続く

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