今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

お弁当のうらみ

 

ここのところ、毎日わりと調子がいいです。
起きられますし、お弁当も作っています。

 

しゅうまい弁当にしようと思いつきました。
(つまり、蒸し器を使いたくて仕方が無いです)

 

しかし、さすがに朝にしゅうまいは作れないと思ったので、夜に仕込みをすることにしました。

 

玉ねぎを切っていると、オムレットくんが驚愕のポーズを取って言います。
「今から下準備!しゅ…しゅうまいを作ろうとしているゥ~っ!!」
「…」

 

玉ねぎを切っているだけでしゅうまいと見抜くなんて…。

 

やるな!
料理男子は怖いです。

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

 

確かに豚ひき肉はそばに置いてありましたが、しゅうまいの皮も出してないですし、どうしてしゅうまいと見抜かれたのか疑問です。
グリンピースの小さな缶は確かに置いてありました。
でも、ひき肉、玉ねぎ、グリンピースで見抜くなんて…。
(うちはそもそも、しゅうまいにグリンピースは乗せない家です)

 

 

オムレットくん、まだ言ってます。
「そんな人じゃなかったのに…。ひっくり返ってぐーぐー寝ているはずなのに…」
「失礼な!!」

 

くるみくんのお弁当は、(休みがちではありましたが)ずっと作ってきたのです!!
オムレットくんが内勤になったので、お弁当を2つ作るのも、3つ作るのも同じことです。

 

ただ、やっぱりお弁当3つとなると、ちょっと張り切らないといけません。
オムそばちゃんが中学生になったら、4つです!
今のうちに、慣れておかないといけないです。

 

そもそも、私はお弁当はけっこう好きなのです。
お弁当の料理ムックをよく買いますし、ながめて楽しみます。
自分はそんなに彩りよく作れませんが、綺麗に盛り付けている人のお弁当写真を眺めるのは大好きです。

 

 

昔の話ですが、結婚した当時、わたしが一番出鼻をくじかれたのがこのお弁当づくりでした。
理想の結婚生活というのがあって、その中にお弁当を作るというのがありました。
なんとなく憧れだったのですが、オムレットくん、一蹴です!

 

「営業だから食べる場所がないし、外食は気分転換になる」

 

節約生活に対しても、色々と思い描いているものがあったのですが、これはかなりがっかりでした。
こうして思い出してみると、オムレットくん、けっこうわがままでした。

 

そしてくるみくんです。

保育園は、お弁当を持っていくタイプの所だったのですが…。
あまり食べてくれません。
(マズいからでは?というつっこみはなしです!)

 

ある日のおたよりにはこう書いていました。
「くるみくん、お弁当を見るなり、横を向いてしまいました。隣の子のオムライスばかり見ていました

 

超ショックです!

 

だからといって、オムライスを入れてみても、それも食べないのです。
くるみくんは、完食してくれたという記憶のない子です。

 

つくづく、ごはんには苦労しました…。
なす、ピーマン、というか野菜はほぼ全般ダメ。
(オムレットくんがおどかして食べさせると吐いてしまいました…)
あんかけはダメ、チーズ入り卵焼きも変な味がするとNGです。
あれもこれも、これもあれも...。

食べられるものを探す方が難しい子でした。
ソーセージも好みがあって、ごてあらポー一択です。

 

お弁当を作るのも誓約が多いし、よく残すし、お弁当づくりはかなり苦痛でした。

 

しかし、大きくなってきて、少しだけ偏食が解消されてきました。
そしてオムレットくんにお弁当を持たせてみると、驚いたことに完食です。

 

「どうだった?」
と聞くと、すごくびっくりした顔をしながらお弁当箱を出してきて、
「そ、それが…美味しかった」
と答えました。

 

こちらがびっくりです。
オムレットくん、自分が作るぐらいなので、ものすごく味に厳しいのです。
今日はおいしくできたなと思うごはんにも、感想は
「まあまあ」「ふつう」
しか聞いたことがないです。

 

こうして書いていると、あれこれの苦労、うらみつらみをを思い出しました~!

 

こんな状態で、おばあちゃんのお世話まで入ってしまっては、あまり美味しいとも言ってもらえない「食」を第一番にわたしが投げ出したのも無理なかったです!

 

お弁当生活は、奇跡的に続いています。
これが、特に「続いています~!」と書かなくてもいけるぐらいになれば、本物です。

 

 

 

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「となりの子のオムライスばかり見ていました」 と書かれた頃のくるみくんです。

 

 

 

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