お弁当のうらみ
ここのところ、毎日わりと調子がいいです。
起きられますし、お弁当も作っています。
しゅうまい弁当にしようと思いつきました。
(つまり、蒸し器を使いたくて仕方が無いです)
しかし、さすがに朝にしゅうまいは作れないと思ったので、夜に仕込みをすることにしました。
玉ねぎを切っていると、オムレットくんが驚愕のポーズを取って言います。
「今から下準備!しゅ…しゅうまいを作ろうとしているゥ~っ!!」
「…」
玉ねぎを切っているだけでしゅうまいと見抜くなんて…。
やるな!
料理男子は怖いです。
MYDO マイドゥ メガネフレーム 巻きセル 落ちないメガネ MI-003
確かに豚ひき肉はそばに置いてありましたが、しゅうまいの皮も出してないですし、どうしてしゅうまいと見抜かれたのか疑問です。
グリンピースの小さな缶は確かに置いてありました。
でも、ひき肉、玉ねぎ、グリンピースで見抜くなんて…。
(うちはそもそも、しゅうまいにグリンピースは乗せない家です)
オムレットくん、まだ言ってます。
「そんな人じゃなかったのに…。ひっくり返ってぐーぐー寝ているはずなのに…」
「失礼な!!」
くるみくんのお弁当は、(休みがちではありましたが)ずっと作ってきたのです!!
オムレットくんが内勤になったので、お弁当を2つ作るのも、3つ作るのも同じことです。
ただ、やっぱりお弁当3つとなると、ちょっと張り切らないといけません。
オムそばちゃんが中学生になったら、4つです!
今のうちに、慣れておかないといけないです。
そもそも、私はお弁当はけっこう好きなのです。
お弁当の料理ムックをよく買いますし、ながめて楽しみます。
自分はそんなに彩りよく作れませんが、綺麗に盛り付けている人のお弁当写真を眺めるのは大好きです。
昔の話ですが、結婚した当時、わたしが一番出鼻をくじかれたのがこのお弁当づくりでした。
理想の結婚生活というのがあって、その中にお弁当を作るというのがありました。
なんとなく憧れだったのですが、オムレットくん、一蹴です!
「営業だから食べる場所がないし、外食は気分転換になる」
節約生活に対しても、色々と思い描いているものがあったのですが、これはかなりがっかりでした。
こうして思い出してみると、オムレットくん、けっこうわがままでした。
そしてくるみくんです。
保育園は、お弁当を持っていくタイプの所だったのですが…。
あまり食べてくれません。
(マズいからでは?というつっこみはなしです!)
ある日のおたよりにはこう書いていました。
「くるみくん、お弁当を見るなり、横を向いてしまいました。隣の子のオムライスばかり見ていました」
超ショックです!
だからといって、オムライスを入れてみても、それも食べないのです。
くるみくんは、完食してくれたという記憶のない子です。
つくづく、ごはんには苦労しました…。
なす、ピーマン、というか野菜はほぼ全般ダメ。
(オムレットくんがおどかして食べさせると吐いてしまいました…)
あんかけはダメ、チーズ入り卵焼きも変な味がするとNGです。
あれもこれも、これもあれも...。
食べられるものを探す方が難しい子でした。
ソーセージも好みがあって、ごてあらポー一択です。
お弁当を作るのも誓約が多いし、よく残すし、お弁当づくりはかなり苦痛でした。
しかし、大きくなってきて、少しだけ偏食が解消されてきました。
そしてオムレットくんにお弁当を持たせてみると、驚いたことに完食です。
「どうだった?」
と聞くと、すごくびっくりした顔をしながらお弁当箱を出してきて、
「そ、それが…美味しかった」
と答えました。
こちらがびっくりです。
オムレットくん、自分が作るぐらいなので、ものすごく味に厳しいのです。
今日はおいしくできたなと思うごはんにも、感想は
「まあまあ」「ふつう」
しか聞いたことがないです。
こうして書いていると、あれこれの苦労、うらみつらみをを思い出しました~!
こんな状態で、おばあちゃんのお世話まで入ってしまっては、あまり美味しいとも言ってもらえない「食」を第一番にわたしが投げ出したのも無理なかったです!
お弁当生活は、奇跡的に続いています。
これが、特に「続いています~!」と書かなくてもいけるぐらいになれば、本物です。
「となりの子のオムライスばかり見ていました」 と書かれた頃のくるみくんです。