スーパー営業マン
義母さんが昔、学習教材の営業をしたことがあったそうです。
うちも取ってました!大好きでした。
今もその頃の雑誌を学校の先生が持ってきていて、子供たちに見せてくれたりしているらしいです。
オムそばちゃんがすごくおもしろいと言ってました。
本当に出来が良かったなと思います。
義母さん、そんな営業がうまくいったわけではないようですが、そこでいわゆる「スーパー営業マン」という人について歩いてもらって、それがまた凄かったと言ってました。
「例えば玄関に入って周囲を見るの。花があればまず褒める。どういう家庭なのかを観察して、その人の顔色を見て、あわせた会話を用意する」
言うのは簡単ですが、そんなに出てこないと思います。
それも自然に出てくるようになるのにはかなり場数を踏んでいるんでしょうね。
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「『あらうちにはこんなの、物足りないわ~』っていう方には、『まあね、こんなの遊びですから。子供さんは付録を喜んでくれますよ』って言う」
「『うちはばかだからそんなのやりゃしないわ』っていう人には『親はそう言いますけどね、まあ皆さんそうやってご謙遜されますから』って」
「上手ですね!」
「それがまた上手いの!本当にじょうず。ある程度パターンはあるかもしれないけど、絶妙に的確なの。絶対に傷つけないように、それでいて、ちゃんときちっと的を得てること言うの。50越えてるすごいベテランさん。契約が取れない人について歩いてやり方を実践で教えるのね」
しかしこれは、昔の教材の付録がすごく優秀だったから成り立つ話であるような気もします。
昔の教材は良かったです。
ありの巣コロニーを作ったり。エビが飛び出してきたり。
すごかったです。
本当に楽しみにしてました。
最近のは割とデジタル機械系が多くなってるような気がします…。
「そのスーパー営業マンさんは、どこに行っても、どこでもやってける。だからあちこちに行って指導してたわけよ」
義母さんは色々なパートを経験されてて、趣味も豊富です。
比べてはいけませんが、母はほんと~~にたった一度だけ、デパートの売り子さんをやっただけ、それももう二度とやらなかったみたいです。
本当に家にずっといる典型的な専業主婦でした。
おばあちゃんが母に言ってたそうです。
「あなたは外に出て働くのに向いてないから、一生大事にしてくれる人と結婚しなさい!」
こうして、父の年金や父の遺産に守られてなんとかグループホームに入ることができている母を見ると、父は最後まで母を守ったんだなあ…と思います。
でも、自分の子供たちには、この営業マンさんのような、「どこに行ってもやっていける」という感覚を身に付けて欲しいなあ…と思ったりしています。
技術は割とアップデートしないとすたれてしまうイメージがあります。流行もあります。
だけど営業技術だけは、どんな時代も変わらないんじゃないかなあ…と感じています。
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