今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

様子伺い 5

くるみくんの偏食は相当なものなのですが、よく考えたらオムレットくん当人もかなりの偏食です!

 

まず、大根が嫌いです。
食べられないわけじゃないのですが、家だと本当に手をつけません。

 

わたしはおでんの味のしみた大根や、豚バラ大根など好きでよく作るのですが
「大根!!!!!」
と言ってなかなか手をつけてくれません。

 

この前、大根に対する気持ちをしみじみと語っていました。
「大根だけはどうしても慣れないんだ…。一般的におでんの大根おいしいね!という話をしてて、外ではですよね~♪と言うんだけど、心では大根だし...と思ってしまうんだ…」

 

納豆と梅干も苦手です。
すっぱいもの全般が苦手です。ポン酢がダメで常にごまドレです。
果物はメロンとなしだけ。貴族か!!

 

これとくるみくんのにんじん嫌いやなす嫌いなどをあわせると…。
何も作れません!

 

そんなの配慮しないまま、嫌いでも作ってしまっています。

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 様子伺い 5 ~~

 

 

とにかく、このままではいられない。

 

やっと住所変更をしたので、地域包括センターに連絡をすることができました。

 

とりあえず、「住所を確定」する必要があったのです。
おそらく、母は最終的には認知症専門施設やグループホーム、(入れないといわれていますが)「特養」にお世話になるしかないように思います。

 

そのためには、「介護度」を認定してもらう必要があります。
「認定調査」するためには、住所を確定させなければならない。

 

こんな状態が続けば追い出されるのではないか…と不安になっていましたが、所長さんの尽力と予想外に頓服のお薬がきいたことで、やっと住所変更を済ませることが出来ました。

 

ケアマネさんを紹介していただき、面談の予定を立てました。

 

 

 

この頃のメモです。

 

・ホームのリズム体操に参加した様子。「あんな田舎臭い集会にはもう行かない」
・わたしの家で家事を少ししてもらう。「懐かしい。久しぶりに来た」洗濯物○、洗い物×
・「どうしても帰らないといけないので帰ろうと思ったが、ここは夜が閉めてしまうから出れないし、あんた今すぐに来てくれん?」
「いつも朝に具合が悪くなるね」「違う、夜。夜が悪い」
・荷物を抱え、帰る!と言って降りてきたが、入居者さんと散歩に出て気が紛れた様子。
・「医者の言うことを全部聞かなければいけないわけじゃない」
・「帰りたい」がまったくない日が少しずつ増えている。
・ホームの人に盗られたと主張していた指輪の袋がベッドの上にあった。(通帳→宝石)

 

 

一見、問題なく見えるひとりの時間が危険です。
かまいすぎても、放置しても気に入らないと→「帰る」となります。

 

帰ることを考える→私に会って帰る話をするが、話しているうちに気がまぎれ、私がここにいてほしいと思っている感情を汲んで落ち着く
…という流れのようです。

 

一日の間にはっきりしている時と、記憶が曖昧になって朦朧としている時とふらふら状態が変化して、本人も不安になっている様子があります。
わかる⇔わからない。
やって欲しい⇔自分でやりたい。

 

 

 

 

 

久しぶりの騒ぎでした。
朝の七時にホームから電話がありました。
「地元に帰ると言って荷物を持ってバス停にまで行ってしまいました~!!」

 

うわぁやばい。

 

飛び起きて着替えていると、また電話があります。
「とりあえず説得しました。玄関で座っていると言うので、朝ごはんを食べる時に朝の薬と一緒に頓服のお薬を出しました」

 

母に電話をすると、うらめしそうです。
「玄関で止められたの!娘さんの同意がなければどうしてもだめと言うんよ。仕方なく戻ったわ。こういうホームは出るのが大変だから、こっそり出ればいいと聞いていたのに、堂々と帰るなんて玄関で言ってしもうて、しまった事をした!本当にいつも、正直すぎるからいけないと言われていたんよね」

 

午後に訪問しました
「どうして帰れん?あそこが私のうちよ?」
「もう、引越しちゃったからね、慣れて欲しいんだけど」
「私はほんとバカ正直!地元に帰りますと言うなんて、しまった事をした。こっそり出りゃ良かったんよね」

 

悲しくて仕方がありませんでした。
慣れてほしいという気持ちと、無理もないと思う気持ちが半々です。
どうしても、だめなのかなぁ…。

 

 

 

→→ 馴染むために 1 に続く

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