馴染むために 4
おばあちゃんの騒ぎがはじまる少し前に、うちの洗濯機をそろそろ買い替えようという話になりました。
これまで、ずーーっとほぼ毎日二回、洗濯していたのです!!
子供たちも少しずつ大きくなっていることだし、と思い切ってうちにしては頑張って大きめのを買ったのですが…
予想外に大きくなるこども。
おばあちゃんの洗濯も増えました。
さらに、不安定な天候つづき。
用心しないと今でも、二回洗濯する羽目になる日があります。
母が家でご飯を食べる日にやってきて、それを見て
「うわぁ~!こんな大量の洗濯物と洗い物、見るだけでイヤ!!あんたよくやれるわね!?」
と言ってました。
うむむ。
本当にちゃんとやれてるかというと、かなり微妙な感じがします。
~~ 馴染むために 4 ~~
もう一つの大騒ぎの話です。
それはごく普通~の日でした。
仕事場はいつも、介護に対して理解していてくれて本当に感謝しています。
その日は、会う予定を入れていなかったのですが、母に夕方から一緒に過ごさないかと電話しました。
すると何か様子が変です。
外にいるような気配がします。
そして、明る~い口調で
「今、名古屋。電車に乗ってるの。次が名古屋駅。ちょっと家に帰って来るから」
と言われました。
一瞬、ちょっと何があったのか理解できませんでした。
はあああああああ!!!!????
「名古屋ーーー!!!!?????」
仕事帰りに歩きながら話していたので、周りの人がみんな見ていました。
「それまさか電車!?名古屋!?なんで!!????早く戻って!!!!」
「戻れん」
「最寄りの駅で降りてーー!!早く!!!!」
私のあまりの剣幕に恐れをなしたらしく、母は素直に降りたようでした。
(若干、新幹線がそんなにすぐに停車するものかな?と疑問に思います)
「電話!!電話、駅員さんに代わって!!!!」
駅員さんが出ました。
「すみません、母が!!母が電車に乗っちゃったんですけど認知症なんです!!!」
「切符は○○までになってますけど…払い戻しきかないけど大丈夫ですか」
払い戻しなんてどーだっていいわ!!!!!
その方が話が早いと思って、「認知症」「認知症」を連発しました。
駅員さんも若干、私の勢いと慌てっぷりに引いていました。
上り電車に乗せてもらいました。
まだ時間があるはず。
私は家に一旦帰り、荷物を置いて駅の方に向かいます。
すると、母がいます。
駅から私の家に向かって歩いて来ています。
「!!!????」
あれっ?
もう?
名古屋じゃなかった???
いくらすぐに上り電車に乗り換えたといっても、早すぎます。
何駅で降りたのか、どこから新幹線に乗ったのか、乗る前だったのか聞いても何も覚えておらず、よくわかりません。
でも、母に会った時間から逆算するに、名古屋までは行っていないような気がします。
東海道沿線のどこかの駅だったのではないかと思われます。
一旦、私の家に連れて帰りました。
機嫌よくお茶を飲み、お茶菓子を食べています。
ぐったり…。
以前、母の財布に大量のお金がひきおろされているのを発見したお話をしたと思います。
母がトイレに行ったすきに現金を2万弱にして残りは母の重要物ぶくろに保管しました。
キャッシュカード・通帳・預かりました。
もう何の躊躇も罪悪感もありません。
あとは認定調査を待つばかりです。
ケアマネさんとの顔合わせの時もそうでしたが、やはり予定によって1週間~2週間の合間があるので、その時までもたせるのが大変でした。
→→ 認定調査 1 に続く