今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

認定調査 2

 

気圧の変化でしょうか!?
昼間はまたカーッと暑くなったり、夜は妙に冷えてきたり、周囲でも体調を崩す人が多いです。

 

私もせき、だるさ…。
ここの所、あまりよくありません。

 

しかーし、ダイナマイト☆おばあちゃんのみならず、ダイナマイト☆オムそばちゃんも元気100倍です。

 

くるみくんも、ここの所割と元気なのは、やはり夏休みが元気注入してしまったのでしょうか…。

 

やっと夏休みが終わってくれて、かなりほっとしています!!
気が抜けたのかな~?

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 認定調査 2 ~~

 

 

調査日、ホームの玄関で認定員さんとケアマネさんと合流します。

 

所長さんとも相談の上、私から電話連絡することもやめていました。
これは昔からですが、もう本当にすごい依存症なのです。
私がちょっとでも連絡しないと発狂します。
仕事先にもバンバン電話がかかります。

 

ケアマネさんは、調査員さんには、よく知っているよい方を指名してみますね、と仰いました。
こうしてお話してみると、本当によいかたです!

 

どうぞよろしくお願いしますとご挨拶をしていると、エレベーターが開きました。

 

母があの「赤いカート」を持って降りてきました。
それはそれはもう、ばっちり旅支度をしています。

 

決意はかたい!といった表情です。
私は見ただけでテンションが下がってめげそうでした。

 

これを毎日、ホームの方たちは相手にしていたのかなぁ…。

 

「おかあさまですか?」
ケアマネさんと認定員のかたは立ち上がりました。
母は
「!?」
となりながらも、満面のいい笑顔です。

 

ニコニコしながら挨拶してます。
「あら、皆さんこんな所におそろいで!(私に)あんたもいたの!?どうしたの?」
認定員さんが自己紹介しました。
「まあこんにちは。はじめまして。今日は○○さんが元気で過ごせているか、ちょっとお話を伺いに寄らせていただきました」

 

母は
「あらそうですか?でもね、私は今から地元に帰るもんでね。ちょうど間が悪かったですね」
と答えました。

 

「あら~帰る!」
「そうですわ。ここもいいんですがね。私には家があるもんでね!」
私に向かって宣言しました。
「さあ帰るからね!もうあんたにもお世話になりました!心配いらんからね。私は今から帰るから!」

 

 

思ったより以上に、認定員さんの目の前で
「帰る帰る帰る!」
を連発してくれました。

 

情けないような、しかしうまくやった!というような…とても複雑な気分です。

 

母は血色よくつやつやして目もキラキラしています。
話している内容はともかく、すごく元気でまともそうでした。
こうしていると、健常のかたとまったく変わりありません。

 

逆にわたしが調査員だったとしたら、いったい何をもって認知症とするのかさっぱりわかりません。
家に帰りたいと思うのも、当然それが普通のことだと思います。
「え?できるんじゃないの?大丈夫そうじゃない?」
と、あのゴミであふれていた家を見なければ.、こんな元気そうではっきりした意志を見ればきっとそう思ったことでしょう。

 

ケアマネさんと認定員さんに説得されて、とりあえず皆で母の部屋に戻ります。

 

「ま~足腰もしっかりされてる!それにお若いですね!とてもお元気!」

 

 

 

→→ 認定調査 3 に続く

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